2025年4月28日のコインチェックのサービス一時停止を受け、多くのユーザーが別の取引所への乗り換えを検討しています。本記事では、コインチェックから別取引所への乗り換え方法を初心者にも分かりやすく解説します。それぞれの取引所の手数料体系、取扱通貨数、セキュリティ面を徹底比較し、あなたに最適な選択肢を提案。資産移動の具体的な手順や注意点、よくある質問への回答も網羅しています。安全かつスムーズな乗り換えを実現するための完全ガイドです。
2025年4月28日コインチェックが一時サービス停止の事態に
暗号資産(仮想通貨)取引所のコインチェックは2025年4月28日、公式Xアカウント「coincheckjp」が第三者による不正ログインを受け、フィッシング被害拡大防止のため全サービスを一時停止しました。この不正アクセスは午前8時頃に発覚し、当初は「当社サービスには影響が確認されていない」としていましたが、12時30分より全サービスの一時停止に踏み切りました。
停止対象には、ウェブサイト・スマートフォンアプリの全機能、NFT関連サービス、貸暗号資産サービスなどが含まれています。この事態を受け、ユーザーの中にはセキュリティへの不安から別の取引所への乗り換えを検討する動きが出ていました。
コインチェックから他の取引所へ乗り換えるメリット
コインチェックの現状と課題

引用元:コインチェック
コインチェックは国内最大級の暗号資産取引所として知名度が高いものの、いくつかの課題も抱えています。最大の懸念点はセキュリティリスクで、過去に2018年のNEM流出事件を経験し、今回の一時停止も含めてセキュリティ面での不安が完全に払拭されていません。
また、販売所形式での取引ではスプレッド(売買価格の差)が比較的大きいという特徴があります。取引所形式の取引手数料は無料ですが、取扱銘柄数が20種類程度と限られています。さらに、暗号資産の出金手数料はすべての銘柄でかかり、頻繁に送金する場合は不利になることがあります。レバレッジ取引サービスがない点も、ハイリスク・ハイリターンを求めるトレーダーにとっては物足りない面があります。
乗り換えで得られるメリット
他の取引所へ乗り換えることで、まずリスク分散が可能になります。一つの取引所だけに資産を集中させるリスクを減らし、複数の取引所を使い分けることで安全性を高められます。また手数料の最適化も重要です。例えばビットフライヤーの「bitWire(β)」ではビットコインの送金手数料が無料になりますし、Bybitなどの海外取引所では取引手数料が全体的に安い傾向があります。
取引機能の拡充も大きなメリットです。コインチェックにはないレバレッジ取引や先物取引などが可能な取引所に乗り換えることで、より多様な取引戦略を実行できます。また取扱銘柄数の増加も魅力的で、特に海外取引所では国内取引所より早く新規の暗号資産がリストされる傾向があり、投資機会を広げることができます。これらのメリットは複数の取引所を使い分けることでより効果的に享受できるでしょう。
コインチェックからの乗り換え先におすすめの取引所
コインチェックからの乗り換え先として、国内最大手の「ビットフライヤー」と海外大手の「Bybit」が特に注目されています。これらの取引所はそれぞれ異なる特徴を持ち、投資スタイルや重視するポイントによって最適な選択肢が変わってきます。安全性を重視するなら国内取引所、取引の多様性を求めるなら海外取引所という選択肢になりますが、両方を併用することでリスク分散にもなります。ここでは両取引所の特徴を比較し、あなたに合った乗り換え先を見つける参考にしてください。
国内取引所ならビットフライヤー(bitFlyer)がおすすめ

引用元:ビットフライヤー公式
ビットフライヤーはコインチェックと並ぶ国内最大手の暗号資産(仮想通貨)取引所です。2014年にサービスを開始し、ビットコインの取引高が6年連続で国内No.1という実績を持っています。最大の強みは業界最長の7年以上ハッキングゼロという高いセキュリティ性能で、コインチェックのセキュリティ不安に懸念を持つユーザーにとって安心材料となるでしょう。
取引形態としては、販売所と取引所の両方で現物取引を提供するほか、コインチェックにはないビットコインのレバレッジ取引も利用可能です。また、すべての取り扱い銘柄を1円から取引できるため、少額投資から始めたい初心者にも適しています。ビットコインがキャッシュバックされるクレジットカード「bitFlyerクレカ」やTポイント交換サービスなど、日常生活と暗号資産を結びつけるユニークなサービスも魅力の一つです。
取り扱い通貨と手数料
ビットフライヤーの取り扱い銘柄数は販売所形式で21種類、取引所形式では6種類となっています。主要な暗号資産であるビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)をはじめ、一般的な投資対象となる暗号資産はほぼカバーしています。取扱銘柄数はコインチェック(販売所31種類)より少ないものの、主要通貨の取引流動性は高いという特徴があります。
手数料面では、取引所の取引手数料が約定数量×0.01~0.2%と、コインチェックの無料と比べると不利な面があります。一方で日本円の入出金手数料は、クイック入金(住信SBIネット銀行)が無料、出金も条件次第ではコインチェックより安くなる可能性があります。暗号資産の出金では「bitWire(β)」を使えばビットコインの送金が無料になる点が大きな優位性です。XRPの出金も無料となっており、頻繁に送金する必要がある方には大きなメリットとなります。
手数料の種類 | ビットフライヤー | コインチェック |
---|---|---|
取引所の取引手数料 | 約定数量×0.01~0.2% | 無料 |
クイック入金手数料 | 無料~330円 | 770円~ |
ビットコイン出金手数料 | 0.0004BTC(bitWireでは無料) | 0.0005~0.016BTC |
セキュリティ対策
ビットフライヤーのセキュリティ対策は業界トップクラスと評価されています。7年以上ハッキングゼロという実績はその証明であり、コインチェックの全サービス一時停止のような事態を経験していません。具体的な対策としては、資産の大部分をオフラインのコールドウォレットで管理し、オンライン上の資産を最小限に抑えることでハッキングリスクを軽減しています。
ユーザー側のセキュリティとしては、二段階認証やログイン通知機能、不正アクセス検知システムを採用しています。また、24時間体制のセキュリティ監視チームを設置し、不審な動きに即座に対応できる体制を整えています。マルチシグ(複数署名)技術の採用により、単一の権限者だけでは資金を移動できない仕組みも構築しています。金融庁からの登録暗号資産交換業者としての認可も受けており、法的信頼性も高い取引所です。
海外取引所ならBybit(バイビット)がおすすめ

引用元:Bybit
Bybit(バイビット)は2018年に設立された海外の暗号資産取引所で、世界的に取引量が多い大手取引所の一つです。最大の特徴は豊富な取引オプションと充実した取引機能であり、現物取引だけでなく、最大100倍のレバレッジが利用可能な先物取引や永久契約、オプション取引など多様な取引タイプを提供しています。これはコインチェックやビットフライヤーにはない機能で、より高度な取引戦略を実行したいトレーダーに適しています。
また、Bybitは取扱銘柄数が300種類以上と非常に多く、国内取引所では取り扱いのない新興コインや注目プロジェクトのトークンも早期に上場する傾向があります。取引インターフェースも使いやすく設計されており、初心者でも操作しやすい点が評価されています。ただし、海外取引所であるため金融庁の登録暗号資産交換業者ではなく、日本円での直接入金ができない点は留意が必要です。
取り扱い通貨と手数料
Bybitの取り扱い暗号資産は300種類以上と、コインチェックの31種類と比べて圧倒的に多様な選択肢を提供しています。主要な暗号資産はもちろん、DeFi関連トークンやメタバーストークン、GameFiトークンなど最新のプロジェクトも含まれており、幅広い投資機会へのアクセスが可能です。
取引手数料は、現物取引でMaker(指値注文)手数料0.1%、Taker(成行注文)手数料0.1%が基本となります。取引量に応じてこれらの手数料は下がり、VIP会員になると最大50%以上の割引が適用されます。コインチェックの販売所のスプレッドと比較すると、全体的に取引コストを抑えられる傾向があります。また、頻繁にキャンペーンや取引ボーナスが実施されているため、これらを活用することで実質的な取引コストをさらに下げることも可能です。
比較項目 | Bybit | コインチェック |
---|---|---|
取扱銘柄数 | 300種類以上 | 31種類 |
現物取引手数料 | Maker 0.1% / Taker 0.1% | 販売所:スプレッドあり / 取引所:無料 |
レバレッジ取引 | 最大100倍(銘柄による) | なし |
暗号資産の入出金手数料については、入金は基本的に無料ですが、出金時にはネットワーク手数料がかかります。例えばビットコインは0.0005BTC、イーサリアムは0.02ETH、XRPは0.25XRPとなっています。これらはブロックチェーンネットワークの混雑状況によって変動する可能性があります。
セキュリティ対策
Bybitは海外取引所ながら、強固なセキュリティ対策を講じています。マルチシグ(複数署名)ウォレットを採用し、資産の大部分をコールドウォレットで保管することで、ハッキングのリスクを最小限に抑える努力をしています。また、リスク管理システムによる不正アクセスの監視や、SSL暗号化通信による情報保護も徹底しています。
ユーザー側のセキュリティとしては、二段階認証(2FA)の導入を推奨しており、ログインや出金時の追加認証によってアカウントの安全性を高めています。不審なログインや出金リクエストがあった場合には、メールやモバイル通知で即座に警告する仕組みも構築されています。さらに、資産保護のための保険基金を設立しており、万が一のシステムエラーや不測の事態に備えています。
ただし、Bybitは日本の金融庁に登録された暗号資産交換業者ではないため、日本の資産保護の法的枠組みの対象外となる点には注意が必要です。そのため、リスク管理の観点から自分の投資スタイルや資産規模に応じた適切な資産配分を考慮することが重要です。
コインチェックとビットフライヤーの比較
コインチェックとビットフライヤーは国内でトップクラスのシェアを持つ暗号資産(仮想通貨)取引所です。両社の特徴を比較することで、あなたの投資スタイルや目的に合った最適な取引所を選ぶ参考にしてください。セキュリティ面、手数料体系、取扱通貨数など、様々な観点から違いを把握することが重要です。どちらも一長一短があり、目的によっては両方を併用することも選択肢の一つです。
取引手数料の比較
コインチェックとビットフライヤーの取引手数料体系には重要な違いがあります。まず、現物取引の販売所では、どちらの取引所も取引手数料は無料ですが、売買価格差(スプレッド)があります。このスプレッドが実質的な取引コストとなり、銘柄や相場状況によって変動します。
取引所形式の現物取引では大きな違いがあります。コインチェックでは取引所の取引手数料が無料である一方、ビットフライヤーでは約定数量に対して0.01%~0.2%の手数料が発生します。この点はコインチェックに優位性があります。ただし、ビットフライヤーは取引量が多いため、流動性が高く約定しやすいというメリットがあります。
手数料の種類 | コインチェック | ビットフライヤー |
---|---|---|
販売所の取引手数料 | 無料(スプレッドあり) | 無料(スプレッドあり) |
取引所の取引手数料 | 無料 | 約定数量×0.01~0.2% |
日本円入金(クイック入金) | 770円~ | 0円~330円 |
日本円出金 | 407円 | 220円~770円 |
ビットコイン出金 | 0.0005~0.016BTC | 0.0004BTC(bitWireでは無料) |
日本円の入出金手数料では、クイック入金はビットフライヤーの方が安く、住信SBIネット銀行を利用すれば無料で入金できます。日本円の出金手数料は条件によって異なりますが、ビットフライヤーの場合、三井住友銀行への出金であれば金額に応じて220円または440円となり、少額出金ではコインチェックの407円より有利になる場合があります。
取扱暗号資産(仮想通貨)の比較
コインチェックとビットフライヤーは取扱暗号資産(仮想通貨)の種類に大きな違いがあります。コインチェックは販売所で31種類、取引所で20種類の暗号資産を取り扱っています。一方、ビットフライヤーは販売所で21種類、取引所で6種類と、純粋な銘柄数ではコインチェックが上回っています。
両取引所とも主要な暗号資産であるビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)などは共通して取り扱っていますが、コインチェックはDeFi関連のトークンなど、最新のプロジェクトも積極的に取り扱う傾向があります。これによりコインチェックはより多様な投資機会を提供していると言えるでしょう。
取扱銘柄の特徴 | コインチェック | ビットフライヤー |
---|---|---|
販売所の取扱銘柄数 | 31種類 | 21種類 |
取引所の取扱銘柄数 | 20種類 | 6種類 |
レバレッジ取引 | なし | ビットコインのみ(最大2倍) |
最小取引額 | 500円相当 | 1円から |
最小取引額においても違いがあり、コインチェックでは最低取引額が500円相当からとなっている一方、ビットフライヤーではすべての銘柄を1円から取引可能です。これは少額から始めたい初心者や、資金を細かく配分したい投資家にとって魅力的な特徴です。また、ビットフライヤーではビットコインのレバレッジ取引(最大2倍)が利用できる点もコインチェックにはない特徴です。
セキュリティ面の比較
両社のセキュリティ体制には大きな違いがあります。ビットフライヤーの最大の強みは業界最長の7年以上ハッキングゼロという実績です。一方、コインチェックは2018年に約580億円相当のNEM流出事件を経験しており、その後セキュリティ体制を大幅に強化していますが、この履歴はセキュリティ面での安心感において差をつける要因となっています。
ビットフライヤーは次世代的なセキュリティ技術の採用や、厳格なセキュリティ監査を定期的に実施しています。特にコールドウォレット(オフライン保管)での資産管理を徹底しており、オンライン上にある資産を最小限に抑えることで、ハッキングのリスクを大幅に軽減しています。また、24時間体制のセキュリティ監視チームを設置し、不審な動きに即座に対応できる体制を整えています。
コインチェックもNEM流出事件以降、マネックスグループの傘下に入り、セキュリティ体制を強化しています。マルチシグ技術の導入やコールドウォレットでの資産管理など、セキュリティ対策を大幅に改善していますが、過去の事件の記憶が完全には払拭されていない状況です。セキュリティを最重視する投資家にとっては、この点がビットフライヤーを選択する決め手になることもあるでしょう。両社とも金融庁の登録暗号資産交換業者であり、法的な信頼性は確保されています。
コインチェックとBybitの比較
コインチェックとBybitは運営スタイルや特徴が大きく異なる暗号資産(仮想通貨)取引所です。コインチェックは日本の金融庁に登録された国内取引所である一方、Bybitは多機能でグローバルな海外取引所です。どちらを選ぶかは、取引スタイルや重視するポイントによって変わってきます。ここでは両社の手数料、取扱通貨、セキュリティなどを比較し、最適な選択のための情報を提供します。
取引手数料の比較
コインチェックとBybitの取引手数料体系には大きな違いがあります。コインチェックは取引所での現物取引手数料が無料ですが、販売所形式では手数料は無料であるものの0.1〜5%程度のスプレッド(売買価格差)が発生します。これが実質的な取引コストとなり、高額取引では無視できない金額になることもあります。
一方、Bybitの現物取引手数料は基本的にMaker(指値注文)・Taker(成行注文)ともに一律0.1%です。ただしVIPプログラムにより取引量が増えるとこの手数料は割引されます。デリバティブ取引(先物取引など)やオプション取引では、Maker手数料が0.01~0.03%と低く設定されており、頻繁に取引するトレーダーにとっては魅力的です。
手数料の種類 | コインチェック | Bybit |
---|---|---|
現物取引手数料(取引所) | 無料 | 0.1%(VIPランクで割引あり) |
販売所のスプレッド | 0.1~5%程度 | – |
レバレッジ取引 | なし | 最大100倍(手数料0.01~0.06%) |
日本円入金 | 銀行振込:無料 コンビニ/クイック:770円~ | 日本円直接入金不可 |
日本円出金 | 407円 | 日本円直接出金不可 |
日本円の入出金に関して、コインチェックでは銀行振込での入金は無料、出金手数料は一律407円です。これに対してBybitの最大の難点は、日本円での直接入出金ができない点です。日本の利用者は一度コインチェックなどの国内取引所で暗号資産を購入してからBybitに送金する必要があり、これが初心者にとっては大きなハードルとなります。
取扱暗号資産(仮想通貨)の比較
取扱暗号資産の数では、両社に圧倒的な差があります。コインチェックは国内トップクラスの取扱数を誇り、31種類の暗号資産を扱っています。国内取引所としては多いものの、海外取引所と比較するとその差は歴然としています。一方、Bybitは300種類以上という膨大な数の暗号資産を取り扱っています。
Bybitでは、主要な暗号資産に加えて、DeFi(分散型金融)関連トークンやメタバース関連、GameFiなど最新のプロジェクトの通貨も多数扱っています。これは国内取引所では扱いのない新興通貨や将来性のあるプロジェクトへのアクセスが可能となる大きなメリットです。投資の選択肢を広げたい中・上級トレーダーにとっては魅力的な特徴と言えるでしょう。
取扱通貨の特徴 | コインチェック | Bybit |
---|---|---|
取扱銘柄数 | 31種類 | 300種類以上 |
取引形態 | 現物取引(販売所・取引所) | 現物取引、先物取引、永久契約、オプション取引 |
最低取引額 | 500円相当から | 少額から取引可能 |
新興コインの対応 | 限定的 | 積極的に新規上場 |
取引形態においても大きな違いがあります。コインチェックでは現物取引(販売所・取引所)のみを提供している一方、Bybitでは現物取引に加えて、最大100倍のレバレッジが利用可能な先物取引、永久契約(無期限先物)、オプション取引など、多様な取引タイプを提供しています。これにより、より高度な取引戦略を実行したいトレーダーにとってBybitは魅力的な選択肢となります。
セキュリティ面の比較
セキュリティ面においては、両社とも高いレベルの対策を講じていますが、それぞれに異なる特徴と安心感があります。コインチェックは過去に2018年のNEM流出事件を経験しており、その後セキュリティ体制を大幅に強化しています。現在はマネックスグループの傘下として、コールドウォレットによる分別管理、2段階認証、マルチシグなどの高度なセキュリティ対策を実施しています。
一方、Bybitは海外の取引所でありながら、厳格なセキュリティ対策を実施しています。マルチシグウォレットの採用や資産の大部分をコールドウォレットで保管するなど、ハッキングのリスクを最小限に抑える努力をしています。また、リスク管理システムによる不正アクセスの監視も徹底しています。さらに、資産保護のための保険基金を設立しており、万が一のシステムエラーや不測の事態に備えています。
最も重要な違いは、コインチェックは日本の金融庁に登録された暗号資産交換業者であるのに対し、Bybitは日本の金融庁に登録されていないことです。これは、コインチェックが日本の法規制に準拠して運営されており、資金の分別管理や利用者保護が法的に義務付けられている一方、Bybitは日本の法的枠組みの対象外となるということを意味します。セキュリティと法的保護を重視するなら国内取引所の方が安心ですが、取引の自由度を求めるなら海外取引所にメリットがあります。
両社のセキュリティ対策はいずれも堅固ですが、リスク許容度や重視するポイントに応じて選択することをおすすめします。資産規模や投資戦略に合わせて、場合によっては両方の取引所を使い分けるという選択肢も検討する価値があるでしょう。
コインチェックからビットフライヤーへの乗り換え方法
コインチェックからビットフライヤーへの乗り換えを検討している方向けに、具体的な手順を解説します。乗り換えは大きく分けて、ビットフライヤーの口座開設とコインチェックからの資産移動の2ステップで行います。セキュリティの観点から、また手数料を最小限に抑えるためにも、計画的に進めることが重要です。本記事では、初心者でも安心して乗り換えできるよう、各ステップを詳しく説明していきます。
ビットフライヤーの口座開設手順
ビットフライヤーの口座開設は、オンラインで完結します。まずはビットフライヤーの公式サイトにアクセスし、「口座開設」ボタンをクリックしましょう。必要な情報を入力していくことで、最短10分程度で申し込みが完了します。メールアドレスと電話番号で基本情報を入力した後、本人確認書類の提出に進みます。
本人確認書類は、運転免許証やマイナンバーカード、パスポートなどが利用できます。スマートフォンのカメラで撮影するか、スキャンしたデータをアップロードします。また、マイナンバーの提出も必須となっており、マイナンバーカードまたは通知カードと他の本人確認書類の組み合わせが必要です。提出後、審査が行われ、通常1〜3営業日程度で結果が通知されます。
口座開設が承認されたら、取引を始める前に二段階認証の設定を行いましょう。ビットフライヤーではGoogle Authenticatorなどの認証アプリを用いた二段階認証が利用できます。セキュリティ強化のため、必ず設定しておくことをおすすめします。また、パスワードも第三者に推測されにくい複雑なものを設定し、定期的に変更するよう心がけましょう。
コインチェックからの資産移動手順
ビットフライヤーの口座開設が完了したら、コインチェックからの資産移動を行います。資産移動には大きく分けて、日本円の移動と暗号資産(仮想通貨)の送金の2つの方法があります。それぞれ手数料や処理時間が異なるため、状況に応じて最適な方法を選びましょう。移動の前に、両方の取引所で二段階認証が設定されていることを確認してください。
多額の資産を一度に移動させるのはリスクが高いため、少額でのテスト送金を先に行うことをおすすめします。また、送金時には手数料が発生することがあるため、あらかじめ確認しておきましょう。資産移動の際は取引所のメンテナンス時間を避け、サーバーが安定している時間帯に行うのがベストです。
日本円の出金・入金
コインチェックから日本円を出金して、ビットフライヤーに入金する手順は次の通りです。まず、コインチェックにログインし、「日本円の出金」メニューを選択します。出金先の銀行口座情報を入力し、出金する金額を指定して申請します。コインチェックの日本円出金手数料は407円かかります。出金申請後、通常1〜3営業日程度で指定した銀行口座に送金されます。
銀行口座に出金された日本円は、次にビットフライヤーへ入金します。ビットフライヤーにログインし、「入金」メニューから「クイック入金」または「銀行振込」を選択します。クイック入金では、住信SBIネット銀行の場合は手数料無料、その他の銀行からは330円の手数料がかかります。銀行振込の場合は、各銀行の定める振込手数料がかかります。
手数料の種類 | コインチェック | ビットフライヤー |
---|---|---|
日本円出金手数料 | 407円 | 220円~770円(銀行による) |
クイック入金手数料 | 770円~ | 0円(住信SBIネット銀行) 330円(その他) |
銀行振込手数料 | 銀行の定める手数料 | 銀行の定める手数料 |
日本円の移動は、銀行を経由するため比較的安全性が高いといえます。ただし、出金手数料と入金手数料が二重にかかる点や、反映までに時間がかかる点は考慮しておく必要があります。大きな金額を移動させる場合は、この方法が適しているでしょう。
暗号資産(仮想通貨)の送金方法
暗号資産での移動は、コインチェックからビットフライヤーへ直接送金する方法です。この方法では、コインチェックで保有している暗号資産をビットフライヤーのウォレットアドレスへ送金します。送金手数料を最小限に抑えるためには、手数料の安い通貨を選ぶことがポイントです。一般的にビットコイン(BTC)よりも、リップル(XRP)やライトコイン(LTC)などの方が送金手数料が安く済みます。
まず、ビットフライヤーにログインし、「入金」メニューから送金したい暗号資産を選び、ウォレットアドレスを確認します。ビットフライヤーでは、bitWire(β)という送金サービスを使えば、ビットコインの入金手数料が無料になるため、利用を検討するとよいでしょう。アドレスとタグ(必要な場合)をコピーし、間違いがないか十分確認してください。
次に、コインチェックにログインし、「暗号資産の送金」を選択します。送金したい暗号資産を選び、ビットフライヤーの受取アドレスを入力します。送金先のアドレスとタグは必ずコピー&ペーストで入力し、手入力によるミスを防ぎましょう。入力内容を確認した後、二段階認証のコードを入力して送金を実行します。送金完了までの時間は暗号資産の種類によって異なりますが、通常は数分から数十分で完了します。
暗号資産 | コインチェック送金手数料 | ビットフライヤー入金手数料 | 反映時間の目安 |
---|---|---|---|
ビットコイン(BTC) | 0.0005~0.016BTC | 0.0004BTC(bitWireでは無料) | 10~60分 |
イーサリアム(ETH) | 0.005~0.16ETH | 0.005ETH | 10~30分 |
リップル(XRP) | 0.15XRP | 無料 | 数分 |
暗号資産での送金は、日本円の出金・入金と比べて迅速に資産移動ができるメリットがあります。特に急いでいる場合や、取引の機会を逃したくない場合に有効です。ただし、送金先アドレスの入力ミスがあると資産が失われる可能性があるため、十分に注意して操作を行ってください。また、市場価格の変動により、送金中に資産価値が変わる可能性もあります。
コインチェックからBybitへの乗り換え方法
コインチェックからBybitへの乗り換えは、海外取引所へのアクセスを求めるトレーダーにとって魅力的な選択肢です。Bybitでは多様な取引オプションや300種類以上の豊富な通貨、レバレッジ取引などが利用できます。ただし、海外取引所であるため、コインチェックとは異なる手順で口座開設や資産移動を行う必要があります。これから、具体的な手順を分かりやすく解説していきます。
Bybitの口座開設手順
Bybitでの口座開設は比較的シンプルで、スマートフォンやパソコンから数分で完了します。まず、Bybitの公式サイトにアクセスし、「登録」または「アカウント作成」ボタンをクリックします。メールアドレスと安全性の高いパスワードを入力し、アカウントを作成します。メールアドレスに送られてくる確認リンクをクリックして、アカウントを有効化しましょう。
アカウント作成後、すぐに基本的な機能は利用できますが、出金制限の引き上げや取引機能をフルに利用するためには本人確認(KYC)の完了が必要です。KYCでは、氏名、生年月日、国籍、住所などの個人情報を入力し、本人確認書類(パスポートや運転免許証など)の画像をアップロードします。審査は通常24~48時間以内に完了し、承認されると出金限度額が引き上げられます。
セキュリティを強化するために、二段階認証(2FA)の設定も必ず行いましょう。Bybitでは「Google認証」アプリを使用した二段階認証がおすすめです。アカウント設定の「セキュリティ」セクションから設定できます。二段階認証を設定しておくことで、不正アクセスのリスクを大幅に低減できます。これらのステップを完了すれば、Bybitでの取引を始める準備が整います。
コインチェックからの資産移動手順
Bybitでは日本円での直接入金ができないため、コインチェックからBybitへの資産移動は暗号資産(仮想通貨)の送金を通じて行います。送金手数料をできるだけ抑えるためには、XRP(リップル)やXLM(ステラルーメン)など送金手数料が安く、処理速度が速い暗号資産を選ぶのがおすすめです。この例ではXRPを使用して説明します。
資産移動の前に、少額でのテスト送金を行うことをおすすめします。送金先のアドレスを間違えると資産が失われる可能性があるため、最初は小額で正しく送金できることを確認しましょう。また、Bybitとコインチェックの両方で二段階認証が設定されていることを確認してください。資産移動は大きく3つのステップに分けて行います。
Bybitで入金アドレスを確認
まず、Bybitにログインし、画面右下の「資産」ボタンをクリックします。表示されるメニューから「入金」を選択すると、暗号資産の一覧が表示されます。ここから送金したい暗号資産(例:XRP)を検索して選択します。検索窓を使うと素早く見つけることができます。
XRPを選択すると、ネットワークタイプの選択画面が表示されます。XRPの場合は「XRP」というネットワークタイプを選択します。ネットワークタイプを選択すると、入金アドレスとタグ(Destination Tag)が表示されます。これらの情報は非常に重要なので、両方とも正確にコピーしておきましょう。
入金アドレスとタグは、コインチェックからBybitへの送金時に必要になります。特にXRPをはじめとする一部の暗号資産では、アドレスだけでなくタグも正確に入力しないと、資金が失われる可能性があるので注意が必要です。アドレスとタグは必ずコピー&ペーストで扱い、手入力は避けましょう。
コインチェックで送金先を追加
Bybitの入金アドレスとタグを確認したら、次にコインチェックで送金先の設定を行います。コインチェックにログインし、トップ画面で「右上の4本線」のメニューをクリックします。表示されるメニューから「暗号資産の送金」を選択します。
送金画面で「追加/編集」というボタンをクリックし、「新規追加」を選択します。送金先の詳細情報を入力する画面が表示されるので、以下の情報を入力します。
- 仮想通貨の選択:送金する暗号資産(例:XRP)を選択
- 宛名:分かりやすい名前(例:「Bybit」)
- 送金アドレス:Bybitでコピーした入金アドレス
- 宛先タグ:Bybitでコピーしたタグ(XRPの場合は必須)
- サービス名:プルダウンメニューから「Bybit」を選択
- 受取人種別:「本人への送金」を選択
すべての情報を入力したら、SMS認証コードを入力して「追加する」をクリックします。これで送金先の追加は完了です。次回以降の送金時には、この追加した送金先を選択するだけで簡単に送金できます。ただし、送金先選択時には間違いがないよう十分注意しましょう。
送金を実行して着金を確認
送金先を追加したら、実際に送金を実行します。コインチェックのトップ画面で「右上の4本線」をクリックし、「暗号資産の送金」を選択します。送金画面で以下の項目を設定します。
- 送金する通貨:XRPなど送金したい暗号資産を選択
- 送金先:先ほど追加した「Bybit」を選択
- 送金目的:「他の取引所、サービス等の自己口座での保管」を選択
- 送金額:送金したい金額を入力(テスト送金の場合は少額)
入力内容を確認後、「次へ」をクリックします。二段階認証コードを入力し、最後に「申し込みを確定する」をクリックすれば送金完了です。送金手数料は暗号資産によって異なり、XRPの場合は0.15XRP程度かかります。
送金が完了したら、Bybitで着金を確認します。Bybitアプリの画面右下にある「資産」をクリック後、「資金調達」を選択します。この画面で送金した暗号資産の着金状況が確認できます。XRPなどの送金処理が速い暗号資産であれば、通常10分以内に着金が確認できます。初回のテスト送金が問題なく完了したら、必要に応じて残りの資産も同様の手順で送金しましょう。
以上がコインチェックからBybitへの資産移動の基本手順です。送金時にはアドレスやタグの入力ミスに最大限注意し、不安がある場合は必ず少額でのテスト送金から始めることをおすすめします。また、送金後しばらく経っても着金が確認できない場合は、ネットワークの混雑などが原因の可能性があります。心配な場合は各取引所のサポートに問い合わせましょう。
乗り換えに関するよくある質問(FAQ)
コインチェックから他の取引所への乗り換えを検討する際、多くの方が同じような疑問や不安を抱えています。ここでは、乗り換えに関するよくある質問とその回答をまとめました。手数料や送金時間、トラブル時の対処法など、乗り換え前に知っておくべき重要な情報を解説します。不明点があれば参考にしてください。
乗り換えにかかる手数料はいくら?
取引所間の乗り換えにかかる手数料は、移動方法と取り扱う暗号資産の種類によって大きく異なります。一般的に、日本円の出金・入金と暗号資産での送金の2つの方法があり、それぞれ異なる手数料体系が適用されます。
日本円の出金・入金を行う場合、コインチェックからの出金手数料は一律407円です。その後、入金先の取引所によって手数料が変わります。例えばビットフライヤーへのクイック入金では、住信SBIネット銀行なら無料、その他の銀行なら330円の手数料がかかります。合計で407円~737円程度の手数料が発生する計算になります。
暗号資産での送金の場合、手数料は送金する暗号資産によって大きく異なります。一般的に、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)は手数料が高く、リップル(XRP)やライトコイン(LTC)などは手数料が安い傾向があります。例えば、コインチェックからの送金手数料は、BTCで0.0005~0.016BTC(2025年4月のレートで約4,000円~13万円)、XRPで0.15XRP(約50円)と大きな差があります。
暗号資産 | コインチェックの送金手数料 | 目安金額(2025年4月時点) |
---|---|---|
ビットコイン(BTC) | 0.0005~0.016BTC | 約4,000円~13万円 |
イーサリアム(ETH) | 0.005~0.16ETH | 約3,000円~9万円 |
リップル(XRP) | 0.15XRP | 約50円 |
ライトコイン(LTC) | 0.001LTC | 約100円 |
手数料を最小限に抑えるコツとしては、XRPやLTCなど送金手数料の安い暗号資産を利用することが挙げられます。また、送金前に必ず最新の手数料情報を各取引所の公式サイトで確認することも重要です。手数料は市場状況によって変動することがあるためです。取引量が多い場合は、一度に送金するよりも複数回に分けて送金することでリスクを分散させることもできます。
送金にかかる時間はどれくらい?
送金にかかる時間は、移動方法と暗号資産の種類によって大きく異なります。日本円の出金・入金を行う場合と暗号資産での送金では、処理時間に大きな差があります。
日本円の出金・入金の場合、コインチェックからの出金処理には通常1~3営業日かかります。銀行振込で着金後、入金先の取引所に入金する手続きを行いますが、クイック入金であれば即時反映されることが多いです。合計すると、最短でも1営業日以上の時間がかかると考えておくべきです。また、土日祝日をまたぐ場合はさらに時間がかかる可能性があります。
一方、暗号資産での送金は比較的迅速に行われます。送金にかかる時間は主に以下の3つの要素で決まります。
- 送金元取引所の審査時間
- ブロックチェーンネットワークの処理時間
- 受取側取引所の反映時間
暗号資産の種類によって処理時間は大きく異なります。例えば、XRPやXLMなどの高速な処理が可能な暗号資産では、通常5~10分程度で送金が完了します。一方、ビットコインの場合は、ブロックチェーンの混雑状況によっては数十分から数時間かかることもあります。イーサリアムも同様にネットワークの混雑状況によって送金時間が大きく変動します。
送金方法 | 処理時間の目安 | 影響要因 |
---|---|---|
日本円の出金・入金 | 1~3営業日 | 銀行の営業時間、休日 |
BTC送金 | 30分~2時間 | ネットワーク混雑状況 |
ETH送金 | 15分~1時間 | ネットワーク混雑状況、ガス代 |
XRP/XLM送金 | 5~10分 | 取引所の処理状況 |
送金時間を短縮するためには、XRPやXLMなど処理速度の速い暗号資産を選ぶことが効果的です。また、ネットワークの混雑が少ない時間帯(日本時間の早朝や深夜など)に送金を行うことで、処理時間が短くなる傾向があります。急いでいる場合は、事前に各取引所のメンテナンス時間を確認し、メンテナンス直前や直後の送金は避けるようにしましょう。
送金できない場合の対処法は?
暗号資産の送金ができない場合、いくつかの原因が考えられます。問題解決のためには、原因を特定して適切に対処することが重要です。よくある送金できない原因と対処法を紹介します。
まず考えられるのは、送金先アドレスや宛先タグの入力ミスです。アドレスやタグは非常に長い文字列であるため、手入力すると間違いが発生しやすくなります。送金先の情報は必ずコピー&ペーストで入力し、送金前に全ての文字列が正確に入力されているか確認しましょう。特にXRPなどの一部の暗号資産では、アドレスだけでなく宛先タグも正確に入力する必要があります。
次に、最小送金額を下回っている可能性があります。各取引所や暗号資産には最小送金額が設定されており、それを下回る金額では送金できません。例えば、コインチェックからXRPを送金する場合、最低20XRP以上の送金が必要です。送金前に、取引所の公式サイトやヘルプページで最小送金額を確認しておきましょう。
また、送金するネットワーク(チェーン)の選択ミスも原因となります。同じ暗号資産でも複数のネットワーク上で取引されていることがあります。例えば、USDTはERC20(イーサリアム)、TRC20(TRON)、BEP20(Binance Smart Chain)など複数のネットワークで発行されています。送金元と送金先で同じネットワークを選択していることを確認しましょう。
送金できない原因 | 対処法 |
---|---|
アドレス・タグの入力ミス | コピー&ペーストで入力し、送金前に再確認 |
最小送金額を下回っている | 各取引所の最小送金額を確認して適切な金額を設定 |
ネットワーク(チェーン)の選択ミス | 送金元と送金先で同一のネットワークを選択 |
二段階認証の設定問題 | 二段階認証アプリの時刻同期を確認、必要に応じてリセット |
アカウント制限や本人確認未完了 | KYC(本人確認)を完了させ、必要書類を提出 |
その他、二段階認証の問題も考えられます。スマートフォンの時刻がずれていると、認証アプリが生成するコードが正しく認識されないことがあります。認証アプリの時刻同期を確認し、必要に応じてリセットしましょう。また、KYC(本人確認)が未完了である場合や、アカウントに何らかの制限がかかっている場合も送金できないことがあります。
上記の対処法を試しても解決しない場合は、各取引所のカスタマーサポートに問い合わせることが最も確実な解決方法です。問い合わせる際は、送金しようとした暗号資産の種類、金額、送金先アドレス(一部のみ)、エラーメッセージなど、できるだけ詳細な情報を提供すると、スムーズな対応が期待できます。特に、送金トランザクションIDがある場合は、それを伝えることで問題解決が早まります。
それぞれの取引所がおすすめな人
暗号資産(仮想通貨)取引所選びは、投資スタイルや目的によって最適な選択肢が異なります。コインチェック、ビットフライヤー、Bybitはそれぞれ特徴が異なるため、自分のニーズに合った取引所を選ぶことが重要です。初心者向けの使いやすさ、取扱通貨の豊富さ、セキュリティレベルなど、様々な観点から見て、あなたに最適な取引所はどれでしょうか。ここでは、それぞれの取引所が特におすすめなユーザー層について解説します。
コインチェックがおすすめな人
コインチェックは、暗号資産投資を始めたばかりの初心者に特におすすめの取引所です。シンプルで直感的なユーザーインターフェースが特徴で、スマホアプリの使いやすさは国内最高レベルと評価されています。アプリのダウンロード数は国内No.1を獲得しており、多くの初心者トレーダーから支持を得ています。
国内取引所の中で取扱通貨数が多い点も魅力です。31種類の暗号資産を扱っており、メジャーな通貨だけでなく、将来性のある様々なアルトコインにも投資できます。また、500円という少額から取引が可能なため、リスクを抑えながら少しずつ投資を始めたい方にも適しています。
また、コインチェックは取引所形式の取引手数料が無料である点も大きなメリットです。頻繁に取引を行う方でも、取引手数料を気にせず売買できます。さらに「Coincheck NFT」というNFTマーケットプレイスも提供しており、NFTにも関心がある方にはワンストップで様々な暗号資産関連サービスを利用できる環境が整っています。
以下のような方にコインチェックはおすすめです。
- 暗号資産投資を初めて行う初心者
- 使いやすいスマホアプリで取引したい人
- 様々な種類のアルトコインに投資したい人
- NFTにも興味がある人
- 日本の法規制に準拠した安心できる環境で取引したい人
ビットフライヤーがおすすめな人
ビットフライヤーは、セキュリティを重視する投資家におすすめの取引所です。業界最長の7年以上ハッキングゼロという実績があり、セキュリティ面での信頼性は国内最高レベルといえるでしょう。セキュリティリスクを最小限に抑えて安心して取引したい方に適しています。
また、ビットフライヤーはビットコインの取引量が9年連続で国内No.1を誇ります。取引量が多いということは、流動性が高く注文が約定しやすいというメリットがあります。大口取引を行いたい投資家や、価格変動時に素早く売買したいトレーダーにとっては大きなメリットとなります。
ビットフライヤーならではのユニークなサービスとして、「bitWire(β)」という送金サービスがあります。このサービスを利用すれば、ビットコインの出金手数料が無料になります。また、「bitFlyerクレカ」というサービスを利用すれば、クレジットカードの利用でビットコインが貯まりますし、Tポイントをビットコインに交換することもできます。日常生活と暗号資産を結びつけたい方にも魅力的です。
以下のような方にビットフライヤーはおすすめです。
- セキュリティを最重視する人
- 取引の流動性の高さを求める人
- ビットコインを中心に取引したい人
- 送金手数料を抑えたい人(bitWire利用)
- レバレッジ取引(ビットコイン)も行いたい人
- 日常生活でポイントをビットコインに変えたい人
Bybitがおすすめな人
Bybitは、より高度な取引戦略を実行したいトレーダーに特におすすめの取引所です。現物取引だけでなく、最大100倍のレバレッジが利用可能な先物取引、永久契約(無期限先物)、オプション取引など、多様な取引タイプを提供しています。これはコインチェックやビットフライヤーにはない機能で、積極的に様々な戦略を駆使したいトレーダーには魅力的です。
また、Bybitは300種類以上という膨大な数の暗号資産を取り扱っています。国内取引所では取り扱いのない新興コインや将来性のあるプロジェクトにアクセスできるため、投資の選択肢を広げたい中・上級者にとっては大きなメリットとなります。DeFi(分散型金融)関連トークンやメタバース関連、GameFiなど最新のプロジェクトにも投資可能です。
取引手数料面でも、Bybitは全体的に国内取引所より安い傾向があります。特にデリバティブ取引やVIPプログラムを活用することで、さらに手数料を抑えられます。頻繁に取引する方や大口取引を行う方にとっては、長期的に見るとコスト面での優位性があるでしょう。
以下のような方にBybitはおすすめです。
- レバレッジ取引やデリバティブ取引に興味がある中上級者
- 国内取引所では取り扱いのない新興コインに投資したい人
- DeFiやメタバース、GameFiなど最新のプロジェクトに投資したい人
- 手数料をできるだけ抑えたい頻繁に取引する人
- 英語のインターフェースに抵抗がない人
- 国際的な取引所で様々な通貨ペアを取引したい人
まとめ
コインチェックからビットフライヤーやBybitへの乗り換えを検討する際は、各取引所の特性を理解し、自分の投資スタイルに合った選択をすることが重要です。手数料体系、セキュリティレベル、取扱通貨数など、複数の観点から比較検討しましょう。
各取引所の特徴をまとめると、コインチェックは初心者向けの使いやすさと国内トップクラスの取扱通貨数が魅力。ビットフライヤーは高いセキュリティと流動性が強み。Bybitは多様な取引オプションと300種類以上の取扱通貨で中上級者に人気です。これらを踏まえると、単一の取引所に絞るより複数の取引所を目的に応じて使い分ける選択肢も有効です。
資産移動には日本円の出金・入金と暗号資産送金の2つの方法があります。送金手数料が安く処理速度の速いXRPやXLMを利用するのがおすすめです。送金時はアドレスやタグを正確に入力し、初回は少額でのテスト送金から始めると安全です。最後に、暗号資産取引は価格変動リスクが高いため、余裕資金で取引し、リスク管理を徹底することをお忘れなく。
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