「ビットフライヤーはやばい」という噂を聞いたことはありませんか?日本最大級の暗号資産(仮想通貨)取引所であるビットフライヤーについて、その評判は本当なのでしょうか。本記事では、ビットフライヤーの実態を徹底調査。9年連続ビットコイン取引量No.1の実績や強固なセキュリティ対策、使いやすい取引ツールといった魅力から、手数料の高さや取扱銘柄の制約などの課題まで、包括的に解説します。初心者から上級者まで、自分に合った取引所選びに役立つ情報を余すことなくお届けします。
ビットフライヤーはやばいって本当?結論から解説
「ビットフライヤーはやばい」という噂を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。結論から言うと、ビットフライヤー(bitFlyer)は業界最大手の信頼性の高い暗号資産(仮想通貨)取引所であり、「やばい」というネガティブな評価は当たりません。むしろ、ビットコイン取引量国内9年連続No.1、強固なセキュリティ対策、使いやすい取引ツールなど、多くの優れた特徴を持つ安全な取引所です。
2014年に創業したビットフライヤーは、9年連続でビットコイン取引量国内No.1を達成しており、250万口座を超える利用者から支持されています。金融庁に正式に登録された暗号資産交換業者であり、創業以来ハッキング被害ゼロという実績もあります。暗号資産取引を行う上で重要な「流動性」「セキュリティ」「使いやすさ」のいずれも高い水準を維持しています。
本記事では「ビットフライヤーはやばい」という評価の真偽を検証するとともに、実際のメリット・デメリットを徹底解説します。暗号資産(仮想通貨)取引を始めたい初心者の方から、より良い取引環境を求める上級者の方まで、ビットフライヤーが自分に合った取引所かどうか判断するための情報をお届けします。
なお、すべての取引所には長所と短所があります。ビットフライヤーも例外ではなく、取引所形式の取扱通貨の少なさや入出金手数料の高さなど、いくつかの改善点も存在します。これらを十分理解した上で、自分の投資スタイルに合った取引所を選ぶことが重要です。
ビットフライヤー(bitFlyer)とは?基本情報と特徴

引用元:ビットフライヤー公式
ビットフライヤー(bitFlyer)は、2014年1月に設立された日本の暗号資産(仮想通貨)取引所です。株式会社bitFlyerが運営しており、日本で最も歴史のある仮想通貨取引所の一つとして知られています。国内では初めて「販売所」という名称を使ってサービス提供を始めたのがビットフライヤーと言われています。
ビットフライヤーの基本情報は以下の通りです。国内約30社ある取引所の中でも高い人気を誇り、豊富な取引形式と多数の通貨を取り扱っている点が特徴です。
項目 | 内容 |
---|---|
名称 | bitFlyer(ビットフライヤー) |
運営会社 | 株式会社bitFlyer |
サービス開始 | 2014年1月 |
取引形式 | 現物取引(販売所・取引所)、レバレッジ取引(最大2倍) |
取扱銘柄数 | 38種類(2025年4月時点) |
利用者数 | 250万人以上 |
最小取引単位 | 販売所:0.00000001BTC(1円から投資可能) 取引所:0.001BTC Lightning FX:0.01BTC |
主なサービスとしては、暗号資産の売買だけでなく、「かんたん積立」「ビットコイン寄付」「Tポイント交換サービス」「bitWire(β)」など多様なサービスを提供しており、初心者から上級者まで幅広いニーズに対応しています。特に、取引ツールの「Lightning」は高機能で、多彩な注文方法やテクニカル分析が可能なため、上級トレーダーからも支持を集めています。
また、ビットフライヤーは「セキュリティ・ファースト主義」を掲げており、顧客資産の保護を最優先に取り組んでいます。コールドウォレットでの資産管理や多要素認証など、複数の安全対策を講じているため、安心して利用できる環境が整っています。
ビットコイン取引量9年連続国内No.1の実績
ビットフライヤーの最大の強みは、ビットコイン取引量において9年連続で国内No.1を達成している点です。2016年から2024年まで、差金決済および先物取引を含めた年間出来高で国内トップの座を維持しています。この数字は日本暗号資産取引業協会が公表する統計情報および各社の取引データに基づいたものであり、業界内での圧倒的な地位を示しています。
この高い取引量は単なる数字以上の意味を持ちます。取引量が多いということは「流動性が高い」ことを意味し、注文が約定しやすく、取引がスムーズに行える環境が整っているということです。特に大口取引を行いたい投資家にとって、流動性の高さは非常に重要な要素となります。
実際、2024年11月のビットコイン出来高ランキングを見ると、ビットフライヤーは109,177 BTCと、2位のGMOコイン(62,774 BTC)、3位のCoincheck(52,899 BTC)を大きく引き離しています。この差は、取引を行う上で非常に大きなアドバンテージとなります。
順位 | 取引所名 | 出来高(BTC) |
---|---|---|
1位 | bitFlyer | 109,177 |
2位 | GMOコイン | 62,774 |
3位 | Coincheck | 52,899 |
4位 | bitbank | 9,000 |
5位 | OKJ | 7,383 |
さらに、ビットフライヤーは取引量だけでなく、様々な指標においても高い評価を受けています。「仮想通貨サービス利用経験率」「仮想通貨サービス現利用率」「仮想通貨アプリ使いやすさ」「家族や友人に勧めたい仮想通貨サービス」など複数の指標でNo.1を獲得しており、ユーザー満足度の高さが伺えます。
このような実績から、ビットフライヤーは単なる取引量の多さだけでなく、サービスの質や信頼性においても高い評価を得ていることが分かります。取引量の多さは市場での信頼の証であり、多くの投資家がビットフライヤーを選んでいる理由の一つと言えるでしょう。
取り扱い暗号資産(仮想通貨)の種類と特徴
ビットフライヤーは38種類(2025年4月時点)の暗号資産を取り扱っており、国内の取引所としては比較的多くの銘柄をカバーしています。主要な暗号資産(ビットコイン、イーサリアム、リップル等)はもちろん、テスラのCEOであるイーロン・マスク氏がX(旧Twitter)上で言及したことで注目を集めたシバイヌコイン(SHIB)など、話題の銘柄も取り扱っています。
ビットフライヤーが取り扱う主要な暗号資産(仮想通貨)には以下のようなものがあります。
- BTC(ビットコイン):暗号資産の代表格で最も時価総額が高い
- ETH(イーサリアム):スマートコントラクト機能を持つプラットフォーム
- XRP(リップル):国際送金の効率化を目指す
- SHIB(シバイヌコイン):ミームコインとして人気
- DOGE(ドージコイン):イーロン・マスク氏が支持するミームコイン
- AVAX(アバランチ):高速で低コストのブロックチェーン
- BCH(ビットコインキャッシュ):ビットコインから分岐した通貨
- DOT(ポルカドット):異なるブロックチェーンの連携を目指す
- LINK(チェーンリンク):スマートコントラクトと現実世界のデータを連携
注目すべき点は、ビットフライヤーが新規暗号資産の取り扱いに積極的だということです。ベーシック・アテンション・トークン(BAT)とテゾス(XTZ)を国内で最初に取り扱ったのはビットフライヤーであり、新しい有望銘柄へのアクセスを求める投資家にとって魅力的な環境を提供しています。
また、ビットフライヤーではすべての取り扱い銘柄に対して1円から投資が可能です。これにより、初心者でもリスクを抑えて気軽に暗号資産取引を始めることができ、少額から様々な銘柄に分散投資することも可能になっています。資金状況に合わせて購入数量の細かな調整ができる点も大きなメリットです。
ただし、注意点として、ビットフライヤーでは取引形式によって取り扱い銘柄数に差があります。現物取引の「販売所」では37種類の暗号資産が取引可能ですが、「取引所(Lightning)」では6種類(ビットコイン、イーサリアム、リップル、ビットコインキャッシュ、ステラルーメン、モナコイン)のみとなっています。さらに、レバレッジ取引の対象銘柄はビットコインのみに限定されています。この点は、特に取引所形式での取引を好む投資家や、複数の銘柄でレバレッジ取引を行いたい投資家にとっては制約となる可能性があります。
交換業者別の暗号資産(仮想通貨)数の比較
ビットフライヤーの取り扱い暗号資産数を他の主要な国内取引所と比較することで、その位置づけがより明確になります。以下は2024年6月3日時点での主要交換業者の取り扱い暗号資産数の比較です。
取引所名 | 取扱銘柄数 |
---|---|
bitFlyer | 39銘柄 |
GMOコイン | 22種類 |
Coincheck | 18種類 |
DMM Bitcoin | 24種類 |
bitbank | 21種類 |
Huobi Japan | 26種類 |
SBI VCトレード | 14種類 |
この比較から明らかなように、ビットフライヤーは国内取引所の中でも最多の銘柄数を誇っています。37銘柄という数は、2位のHuobi Japanの26種類と比べても大きな差があります。特に投資の選択肢を広く持ちたい投資家にとって、この豊富な取扱銘柄は大きな魅力となるでしょう。
ただし、海外の大手取引所と比較すると、日本の規制環境の影響もあり、取扱銘柄数はまだ限定的です。例えば、Binanceやコインベースなどの海外大手取引所では、数百種類の暗号資産を取り扱っています。また、前述のように取引所(Lightning)での取り扱いは6種類に限られており、取引形式によってアクセスできる銘柄が異なる点には注意が必要です。
それでも国内環境の中では、ビットフライヤーは最も多様な暗号資産投資の機会を提供している取引所の一つと言えます。新規銘柄の取り扱いにも積極的であり、今後もラインナップが拡充していく可能性があります。多様な銘柄への投資を検討している方や、新興の有望銘柄にいち早くアクセスしたい方にとって、ビットフライヤーは適した選択肢となるでしょう。
なお、銘柄数だけでなく、各銘柄の流動性や取引のしやすさも重要な要素です。ビットフライヤーではビットコインを中心に高い流動性を提供しており、主要銘柄においては特にスムーズな取引が可能となっています。
ビットフライヤーの手数料体系
暗号資産(仮想通貨)取引所を選ぶ際に重要な要素の一つが手数料体系です。ビットフライヤーの手数料は取引形式や通貨の種類によって異なり、一部では業界でも競争力のある料金設定となっています。ここでは、ビットフライヤーの各種手数料について詳しく解説し、どのような点で優位性があり、どのような点で改善の余地があるのかを明らかにします。
まず基本的な点として、ビットフライヤーはアカウント作成手数料とアカウント維持手数料が無料です。これは多くの取引所でも同様ですが、初期コストや固定費が発生しないという点で利用者にとって好ましい条件と言えます。また、取引手数料の面では、販売所での取引手数料は無料(ただしスプレッドあり)、Lightning FX(レバレッジ取引)の取引手数料も無料となっています。
一方で入出金手数料については、他の取引所と比較するとやや高めの設定となっています。特に、三井住友銀行以外への出金では、3万円以上の場合770円(税込)の手数料が発生します。頻繁に入出金を行うユーザーにとっては、この手数料がコスト増加につながる可能性があります。
また、取引所(Lightning)での現物取引には、直近30日の取引量に応じて0.01%~0.15%の手数料がかかります。これは取引量が増えるほど手数料率が下がる仕組みとなっており、アクティブなトレーダーほど有利な条件で取引できることを意味します。
入金手数料
ビットフライヤーへの日本円の入金方法には、銀行振込とクイック入金の2種類があります。それぞれの入金手数料は以下の通りです。
入金方法 | 手数料 |
---|---|
銀行振込 | 振込元金融機関における手数料 |
クイック入金(住信SBIネット銀行の場合) | 無料 |
クイック入金(住信SBIネット銀行以外の場合) | 330円(税込)/件 |
クイック入金とは、ビットフライヤーのウェブサイトから直接銀行のインターネットバンキングにログインして入金する方法で、リアルタイムで残高に反映されるため便利です。特に住信SBIネット銀行からのクイック入金は無料であるため、この銀行口座を持っているユーザーは入金コストを抑えることができます。
一方、住信SBIネット銀行以外からのクイック入金では330円(税込)の手数料がかかります。これは少額の入金を頻繁に行う場合には割高に感じるかもしれません。また、銀行振込の場合は銀行側の振込手数料が発生するため、これも考慮する必要があります。
他の取引所と比較すると、DMM BitcoinやGMOコインなど、すべての銀行からの入金が無料の取引所もあります。そのため、入金手数料の面ではビットフライヤーはやや不利な面があると言えるでしょう。頻繁に入金を行うユーザーは、住信SBIネット銀行の口座を開設するか、入金手数料が無料の他の取引所も検討する価値があります。
なお、暗号資産の入金(他の取引所やウォレットからビットフライヤーへの送金)は基本的に無料ですが、ブロックチェーンネットワークの手数料(マイナーに支払う手数料)は自己負担となります。これは他の取引所でも同様の条件です。
出金手数料
ビットフライヤーからの日本円の出金手数料は、利用者の銀行口座によって異なります。出金手数料の詳細は以下の通りです。
銀行 | 3万円未満の出金 | 3万円以上の出金 |
---|---|---|
三井住友銀行の場合 | 220円(税込) | 440円(税込) |
三井住友銀行以外の場合 | 550円(税込) | 770円(税込) |
この出金手数料体系は業界内でも比較的高めの設定となっています。特に三井住友銀行以外の銀行への出金では、3万円以上の場合770円という手数料は、他の取引所と比較しても高額です。
例えば、GMOコインやDMM Bitcoinでは出金手数料が無料となっているため、頻繁に出金を行う予定のあるユーザーにとっては、この違いは大きなコスト差となる可能性があります。ビットフライヤーの利用者からも「送金時、出金時の手数料が高い」という声が寄せられており、これは改善が望まれる点の一つと言えるでしょう。
この高めの出金手数料に対応するためには、出金の頻度を減らし、まとめて出金するなどの工夫が考えられます。また、三井住友銀行の口座を持っていれば手数料を半分程度に抑えることができるため、頻繁に出金を行う予定のあるユーザーは三井住友銀行の口座開設も検討する価値があるでしょう。
なお、出金のタイミングにも注意が必要です。14時30分より前に出金手続きを行った場合は当日中または翌営業日中、14時30分以降の場合は翌営業日または翌々営業日に反映されます。また、土日・祝日は出金に時間を要する可能性があるため、急ぎの出金が必要な場合は平日の早い時間に手続きを行うことをおすすめします。
売買手数料
ビットフライヤーの暗号資産取引における売買手数料は、取引形式によって大きく異なります。主な取引形式の手数料体系は以下の通りです。
- 販売所(現物取引):取引手数料無料、スプレッドあり
- かんたん取引所/Lightning現物:約定数量×0.01%~0.15%
- Lightning FX(レバレッジ取引):取引手数料無料、レバレッジ手数料0.04%/日
販売所での取引は手数料が無料である代わりに、売値と買値の差額であるスプレッドがコストとして発生します。例えば、売値400万円のときに買値が420万円の場合、20万円がスプレッドとなります。このスプレッドは市場の状況や取引量によって変動し、一般的に取引所形式の手数料よりも高くなる傾向にあります。
一方、取引所(Lightning)での現物取引では、直近30日の取引量に応じて0.01%~0.15%の手数料率が適用されます。具体的には、取引量が少ないユーザー(10万円未満)は0.15%、取引量が多いユーザー(5億円以上)は0.01%となり、取引量に応じて段階的に手数料率が下がる仕組みになっています。これは、アクティブなトレーダーほど有利な条件で取引できる設計となっています。
レバレッジ取引(Lightning FX)では取引手数料が無料となっている点は大きなメリットですが、ポジションを保有している間は建玉ごとに0.04%/日のレバレッジ手数料がかかります。そのため、短期的な取引を行う場合は手数料負担が少なく済みますが、長期間ポジションを保有する場合はコストが積み重なることになります。
ビットコイン売買手数料
ビットコインの売買手数料は、取引形式ごとに異なる設定となっています。各取引形式におけるビットコイン売買手数料は以下の通りです。
取引形式 | 手数料 |
---|---|
ビットコイン販売所 | 無料(ただしスプレッドあり) |
ビットコイン簡単取引所 | 約定数量×0.01~0.15% |
Lightning 現物(BTC/JPY) | 約定数量×0.01~0.15% |
Lightning FX | 無料(レバレッジ手数料0.04%/日) |
販売所での取引は手数料が無料である点が魅力的に見えますが、実質的なコストであるスプレッドを考慮する必要があります。スプレッドは市場の状況によって変動しますが、一般的には取引所での手数料よりも高くなる傾向にあります。特に市場の変動が激しい時期には、スプレッドが広がることもあるため注意が必要です。
対照的に、取引所(簡単取引所やLightning)での取引は明確な手数料率が設定されており、透明性が高いと言えます。また、取引量に応じて手数料率が下がる仕組みになっているため、頻繁に取引を行うトレーダーにとっては有利な条件となります。例えば、直近30日間で2,000万円以上の取引を行っているユーザーは0.05%という比較的低い手数料率で取引できます。
また、レバレッジ取引(Lightning FX)では取引手数料が無料である点は大きなメリットですが、ポジションを保有し続ける場合のレバレッジ手数料(0.04%/日)を考慮する必要があります。短期的な売買を中心に行うトレーダーにとっては、この手数料体系は有利と言えるでしょう。
アルトコイン売買手数料
ビットフライヤーでは、ビットコイン以外の暗号資産(アルトコイン)についても様々な取引形式が提供されており、それぞれに異なる手数料体系が設定されています。アルトコインの主な売買手数料は以下の通りです。
取引形式 | 手数料 |
---|---|
アルトコイン販売所(ETH、BCH、XRP等) | 無料(ただしスプレッドあり) |
Lightning現物(ETH/JPY) | 無料 |
Lightning現物(ETH/BTC) | 約定数量×0.2% |
Lightning現物(BCH/BTC) | 約定数量×0.2% |
アルトコインの販売所取引も、ビットコインと同様に取引手数料は無料ですが、スプレッドが発生します。このスプレッドはビットコインよりも広くなる傾向があり、特に流動性の低いアルトコインではコストが高くなる可能性があります。そのため、大口取引や頻繁な取引を行う場合は、実質的なコストを慎重に検討する必要があります。
取引所(Lightning)でのアルトコイン取引では、取引ペアによって手数料体系が異なります。ETH/JPY(イーサリアム/日本円)ペアでは取引手数料が無料となっていますが、ETH/BTCやBCH/BTCなどの暗号資産同士の取引ペアでは約定数量の0.2%の手数料がかかります。これはビットコインの取引所手数料(0.01~0.15%)と比較するとやや高めの設定となっています。
また、取引所(Lightning)で取引できるアルトコインは限られており、37種類ある取扱銘柄のうち、取引所形式で取引できるのは6種類(ビットコイン、イーサリアム、リップル、ビットコインキャッシュ、ステラルーメン、モナコイン)のみとなっています。そのため、マイナーなアルトコインを取引する場合は、販売所でのスプレッドコストを負担せざるを得ない状況です。
全体として、ビットフライヤーではアルトコインの取引コストはビットコインより高めの傾向にあり、特に取引所形式で取引できない銘柄については、販売所でのスプレッドというコストを考慮する必要があります。アルトコインへの投資を重視するユーザーは、この点を踏まえた取引戦略を立てることが重要です。
送付手数料
ビットフライヤーでは、保有している暗号資産を外部のウォレットや他の取引所に送付(出金)する際に手数料がかかります。この送付手数料は銘柄によって異なり、一部の暗号資産では無料で送付できる一方、多くの銘柄では一定量の暗号資産が手数料として差し引かれる仕組みになっています。
暗号資産の送付手数料は、ブロックチェーンネットワークの混雑状況によっても変動する可能性がありますが、ビットフライヤーでは各銘柄に対して固定の手数料を設定しています。そのため、送付前に正確なコストを把握することができ、予想外の高額手数料が発生するリスクを避けることができます。
また、送付には2段階認証が必須となっており、セキュリティ面での配慮もなされています。これにより、不正アクセスによる資産流出のリスクを低減していますが、送付前に2段階認証の設定を済ませておく必要があります。
なお、ビットフライヤー内のアカウント間での送付(例えば、同一ユーザーの取引用口座からレバレッジ取引用口座への移動など)は手数料が無料となっています。これは、ビットフライヤー内での資金移動を効率的に行いたいユーザーにとって便利な特徴です。
ビットコイン送付手数料
ビットコインをビットフライヤーの外部に送付する場合、0.0004BTCの送付手数料がかかります。この手数料は固定額であり、送付金額に関わらず同じ金額が差し引かれます。そのため、少額のビットコインを送付する場合は相対的に手数料負担が大きくなり、大きな金額を送付する場合は相対的に手数料負担が小さくなります。
ただし、ビットフライヤー独自のサービスである「bitWire」を利用すると、ビットコインの送付が無料になります。bitWireはビットコイン専用の送付サービスで、通常のビットコイン送付よりも迅速かつ低コストで送金できる特徴があります。ただし、受け取り側もbitWireに対応している必要があるという制約があります。
ビットコイン送付手数料の相場は取引所によって異なりますが、ビットフライヤーの0.0004BTCという手数料は業界内では中程度の水準と言えます。一部の取引所ではより低い送付手数料を設定しているところもあれば、ビットコインのネットワーク手数料を動的に計算しているところもあります。
また、ビットコインの送付には承認待ち時間が発生することに注意が必要です。ビットコインのブロックチェーンネットワークの混雑状況によっては、送金完了までに数十分から数時間かかる場合もあります。急ぎの送金が必要な場合は、この点も考慮に入れる必要があるでしょう。
なお、ビットコインの送付に関しては、送付先アドレスの確認を慎重に行うことが重要です。一度送付したビットコインは原則として取り消しや返金ができないため、送付前に送付先アドレスを十分確認することをおすすめします。
アルトコイン送付手数料
ビットフライヤーでは、アルトコイン(ビットコイン以外の暗号資産)を外部に送付する際にも手数料がかかります。この手数料は銘柄ごとに異なる固定額が設定されており、一部の銘柄では無料で送付できる一方、多くの銘柄では一定量が手数料として差し引かれます。
主要なアルトコインの送付手数料は以下の通りです。
暗号資産 | 送付手数料 |
---|---|
イーサリアム(ETH) | 0.005 ETH |
イーサリアムクラシック(ETC) | 0.005 ETC |
ライトコイン(LTC) | 0.001 LTC |
ビットコインキャッシュ(BCH) | 0.0002 BCH |
モナコイン(MONA) | 無料 |
リスク(LSK) | 0.1 LSK |
リップル(XRP) | 無料 |
ステラルーメン(XLM) | 無料 |
この表からわかるように、イーサリアムの送付手数料は比較的高めに設定されています。例えば、イーサリアムの価格が15万円と仮定すると、送付手数料は0.005ETH=750円となります。これは、特にNFTマーケットプレイスやDapps(分散型アプリケーション)などでイーサリアムを頻繁に利用するユーザーにとっては大きなコスト負担となる可能性があります。
一方、モナコイン、リップル、ステラルーメンなど、一部の銘柄は送付手数料が無料となっています。これらの暗号資産を頻繁に送付する予定のあるユーザーにとっては、大きなコスト削減につながるでしょう。
競合他社の中には、すべての暗号資産の出金手数料が無料の取引所も存在します。そのため、頻繁に暗号資産を外部に送付する予定のあるユーザーは、各取引所の送付手数料も比較検討することをおすすめします。
また、アルトコインの送付においても、送付先アドレスの確認は非常に重要です。特に、異なるブロックチェーン間での送付(例えば、イーサリアムをビットコインのアドレスに送付するなど)はサポートされておらず、資産が失われる可能性があるため、送付前に送付先の対応チェーンを確認することが必要です。
ビットフライヤーの5つのメリット
ビットフライヤーは日本国内で最も人気のある暗号資産(仮想通貨)取引所の一つであり、多くのユーザーに支持されています。その理由となる主要な5つのメリットを詳しく解説します。これらのメリットを理解することで、ビットフライヤーが自分の投資スタイルに合っているかどうかを判断する材料になるでしょう。
ビットフライヤーの強みは単に取引量が多いだけでなく、使いやすさや機能性、そして付加価値サービスの充実度にもあります。初心者から経験豊富なトレーダーまで、様々なニーズに対応できる環境が整っているのが特徴です。また、暗号資産取引以外のサービスも充実しており、暗号資産の世界に入るための敷居を低くしています。
ただし、どの取引所にも長所と短所があるため、これらのメリットと後述するデメリットを総合的に判断し、自分に最適な取引所を選択することが重要です。ビットフライヤーは多くの面で優れた取引所ですが、投資家それぞれの目的や取引スタイルによって最適な選択は異なります。
取引量が多く価格が安定している
ビットフライヤーの最大の強みの一つは、国内最大級の取引量を誇る点です。特にビットコインにおいては、2016年から2024年まで9年連続で国内No.1の取引量を記録しています。この圧倒的な取引量は、ビットフライヤーでの取引における大きなアドバンテージとなっています。
取引量が多いことの最大のメリットは「流動性の高さ」です。流動性が高いということは、売買注文がスムーズに約定しやすく、特に大口の取引でも価格への影響が少なく取引できることを意味します。例えば、取引量の少ない取引所では大量の売り注文を出すと価格が大きく下落してしまうことがありますが、ビットフライヤーではそのようなリスクが低減されています。
また、流動性の高さはスプレッド(売値と買値の差)が狭くなる傾向にもつながります。スプレッドが狭いということは、取引コストが低くなることを意味し、特に短期的な売買を行うトレーダーにとっては大きなメリットとなります。実際に、2024年11月のビットコイン出来高ランキングではビットフライヤーが109,177 BTCと、2位のGMOコイン(62,774 BTC)を大きく引き離しており、この流動性の差は取引の効率性にも直結します。
取引所 | 2024年11月ビットコイン出来高(BTC) |
---|---|
bitFlyer | 109,177 |
GMOコイン | 62,774 |
Coincheck | 52,899 |
さらに、取引量の多さは価格の安定性にも寄与します。取引量が少ない取引所では、少額の売買でも価格が大きく変動することがありますが、ビットフライヤーでは取引量の多さによって価格変動が緩和される傾向にあります。これにより、特に相場の変動が激しい時期でも比較的安定した価格で取引できる可能性が高まります。
このような流動性の高さは、初心者から上級者まで、幅広いトレーダーにとって重要な要素です。特に大口の取引を行う投資家や、スプレッドの狭さを重視するトレーダーにとって、ビットフライヤーの高い取引量は非常に魅力的なポイントと言えるでしょう。
Lightning機能で多彩な注文方法が可能
ビットフライヤーの強力な特徴の一つが、高機能な取引プラットフォーム「bitFlyer Lightning」です。このプラットフォームは、特に経験豊富なトレーダーから高い評価を受けており、多彩な注文方法やテクニカル分析ツールを提供しています。
Lightningの最大の魅力は、様々な注文方法に対応している点です。基本的な成行注文(市場価格で即時に取引する)や指値注文(指定した価格で取引する)だけでなく、以下のような高度な注文方法も利用できます。
- IFD注文(If Done:ある注文が成立した後に別の注文を自動的に発注する)
- OCO注文(One Cancels the Other:二つの注文のうち一方が成立したら他方をキャンセルする)
- IFDOCO注文(IFDとOCOの組み合わせ)
- ストップリミット注文(指定した価格に達したら指値注文を発注する)
これらの高度な注文方法を活用することで、自動的な利確や損切りの設定が可能になり、時間的制約のあるトレーダーや感情に左右されず冷静な判断をしたいトレーダーにとって大きな助けとなります。例えば、「100万円で買い、利益確定は110万円、損切りは95万円」といった戦略を一度の操作で設定できるため、効率的なトレードが可能になります。
また、Lightningでは3種類のチャート(ライトチャート、CryptoWatch、Original)から選択できるようになっており、それぞれに特徴があります。特にCryptoWatchは44種類以上のテクニカル指標を表示でき、ライン描画やフィボナッチリトレースメントなどの分析ツールも充実しているため、テクニカル分析を重視するトレーダーには非常に有用です。
チャート種類 | 主な特徴 | おすすめユーザー |
---|---|---|
ライトチャート | 基本的な指標のみ、見やすいデザイン | 初心者、シンプルな分析を好むユーザー |
CryptoWatch | 44種類以上の指標、豊富な描画ツール | 上級者、テクニカル分析重視のトレーダー |
Original | 中程度の機能性、使いやすいインターフェース | 中級者、基本的なテクニカル分析を行うユーザー |
さらに、Lightningではアラート機能も充実しており、指定した価格に達した際に通知を受け取ることができます。これにより、常にチャートを監視していなくても、重要な価格レベルでの変動を見逃さずにすみます。また、サーキットブレーカー制度(10分前の約定価格から20%以上の乖離があった場合に取引を一時中断する仕組み)も導入されており、急激な価格変動によるリスクを軽減する工夫がされています。
これらの機能により、ビットフライヤーのLightningは国内の暗号資産取引所の中でも特に高機能な取引環境を提供しており、短期トレードからスイングトレードまで、様々な取引スタイルに対応できる柔軟性を持っています。テクニカル分析を駆使した取引を行いたいトレーダーや、多彩な注文方法で効率的に取引したいユーザーにとって、Lightning機能は大きな魅力となるでしょう。
初心者から上級者まで取引スタイルに合わせた取引が可能
ビットフライヤーの大きな特徴の一つは、様々な取引形式を用意している点です。これにより、投資経験やスキルレベル、投資目的に応じて最適な取引方法を選択することができます。初心者から上級者まで、幅広いユーザーのニーズに対応できるこの柔軟性は、ビットフライヤーの重要な強みとなっています。
ビットフライヤーでは主に以下の4つの取引形式が提供されています。
取引形式 | 特徴 | おすすめユーザー |
---|---|---|
販売所 | 手数料無料、スプレッドあり、全銘柄取引可能、1円から投資可能 | 初心者、少額から投資したい人、多様な銘柄に投資したい人 |
かんたん取引所 | 低手数料(0.01~0.15%)、主要銘柄のみ取引可能 | 初心者~中級者、コスト重視の人、主要銘柄への投資に絞る人 |
かんたん積立 | 自動積立、1円から設定可能、長期投資向け | 長期投資家、手間をかけずに投資したい人、ドルコスト平均法を実践したい人 |
Lightning | 高機能チャート、多彩な注文方法、レバレッジ取引可能 | 上級者、アクティブトレーダー、テクニカル分析を活用したい人 |
販売所は、初心者にも使いやすいシンプルなインターフェースが特徴です。取引手数料は無料(ただしスプレッドあり)で、すべての取扱銘柄(38種類)を1円から購入できるため、リスクを抑えながら様々な銘柄に少額から投資したい初心者に適しています。特に「暗号資産に興味はあるけれど、いきなり大きな金額は投資できない」という方にとって、この1円からの投資可能という点は非常に魅力的です。
かんたん取引所は、より低コストで取引したい方向けの形式です。スプレッドではなく明確な手数料率(0.01~0.15%)が設定されており、一般的には販売所よりもコストを抑えて取引できます。ただし、取り扱い銘柄は限られており、主要な銘柄(ビットコイン、イーサリアム等)のみとなります。コスト意識が高く、主要銘柄への投資に絞る中級者向けの取引形式と言えるでしょう。
かんたん積立は、長期的な投資を自動化したい方に最適なサービスです。1円から設定可能で、日次・週次・月次から積立頻度を選択でき、「忙しくて取引する時間がない」「相場のタイミングを見るのが苦手」という方でも、手間をかけずに継続的な投資が可能になります。ドルコスト平均法(一定額を定期的に投資することで価格変動のリスクを分散する方法)を実践したい方にとって便利なサービスです。
Lightningは、前述の通り高機能な取引ツールを提供しています。テクニカル分析ツールや多彩な注文方法を駆使して、より戦略的な取引を行いたい上級者に向いています。また、最大2倍のレバレッジを利用したトレードも可能であり、より効率的な資金運用を目指すトレーダーにも適しています。
このように様々な取引形式を1つの口座で利用できる柔軟性は、投資家の成長に合わせて取引方法をステップアップできるという大きなメリットをもたらします。例えば「初めは販売所で少額から始め、慣れてきたらかんたん取引所で手数料を抑えた取引を行い、さらに経験を積んだらLightningで本格的なトレードに挑戦する」といった段階的なアプローチが可能です。また、「主要銘柄はかんたん取引所で低コスト取引し、マイナー銘柄は販売所で購入する」「月々の積立と並行して短期トレードも行う」など、複数の取引戦略を組み合わせることもできます。
このような柔軟性の高い取引環境は、初心者から上級者まで幅広いユーザーにとって大きな魅力となっており、ビットフライヤーが多くのユーザーから支持される理由の一つとなっています。
クレジットカード決済でビットコインが貯められる
ビットフライヤーの特徴的なサービスの一つが「bitFlyerクレカ」です。このクレジットカードを利用することで、日常の買い物をするだけでビットコインを貯めることができます。暗号資産投資への敷居を下げ、投資するかどうか迷っている方にも手軽にビットコインに触れる機会を提供するこのサービスは、ビットフライヤーの大きな魅力となっています。
bitFlyerクレカの最大の特徴は、利用金額に応じてビットコインがキャッシュバックされる点です。カードの種類によって還元率は異なりますが、一般的にはショッピング利用金額の0.5%~1.0%分のビットコインが自動的にビットフライヤーの口座に入金されます。例えば、月に10万円の買い物をすれば、500円~1,000円相当のビットコインが貯まる計算になります。
カード種類 | 年会費 | 還元率 | 主な特徴 |
---|---|---|---|
スタンダードカード | 無料 | 0.5% | 誰でも申し込み可能、年会費永年無料 |
プレミアムカード | あり | 1.0% | 高還元率、空港ラウンジ利用可など付帯特典あり |
この仕組みの魅力は、特別な行動を取らなくても自動的にビットコインが貯まる点にあります。普段の生活で行っている買い物や支払いをbitFlyerクレカで行うだけで、知らず知らずのうちにビットコインの保有量が増えていきます。「暗号資産投資に興味はあるけれど、まとまった資金を投入するのは不安」という方でも、リスクを最小限に抑えながらビットコインを保有することができるのです。
また、貯まったビットコインはいつでも日本円に換金可能なため、現金が必要になった時にはすぐに売却することもできます。逆に、長期的な値上がり期待からそのまま保有し続けることも自由です。例えば、月々数百円相当のビットコインが貯まっていき、数年後にビットコインの価格が大きく上昇した場合、思わぬ資産形成につながる可能性もあります。
さらに、bitFlyerクレカの魅力はポイント感覚でビットコインを貯められる点にもあります。一般的なクレジットカードのポイントとは異なり、ビットコインは価値が変動する資産であるため、貯めるだけでなく運用の要素も含まれています。これにより、暗号資産投資の第一歩として、リスクを抑えながら実際のビットコインを保有する経験ができます。
なお、スタンダードカードであれば年会費が永年無料のため、カード維持のためのコストも発生せず、純粋にビットコインを貯める手段として活用できます。この手軽さと継続性が、多くのユーザーから支持されている理由の一つです。
このように、bitFlyerクレカは日常生活とビットコイン投資を自然につなげる橋渡し役として機能しており、暗号資産取引所の中でもビットフライヤーならではの特色あるサービスとなっています。暗号資産投資を始めてみたい方や、少しずつリスクを抑えながらビットコインを貯めたい方にとって、大きな魅力となるでしょう。
使いやすいスマホアプリを提供
現代の投資環境においてスマートフォンアプリの使いやすさは非常に重要な要素となっています。ビットフライヤーは「bitFlyerウォレット」という名称のスマホアプリを提供しており、その直感的な操作性と機能性の高さが多くのユーザーから高く評価されています。
ビットフライヤーのスマホアプリの最大の特徴は、洗練されたユーザーインターフェースです。画面デザインがシンプルかつ見やすく、初心者でも迷うことなく操作できる設計になっています。メイン画面では保有資産の総額や各暗号資産の価格変動がひと目で確認でき、重要な情報へのアクセスが容易となっています。
また、アプリでは暗号資産の売買が簡単に行えるようになっています。販売所での取引はもちろん、かんたん取引所の利用も可能で、外出先でもスムーズに取引できます。急な相場変動時にも素早く対応できるため、チャンスを逃さず、リスクも最小限に抑えることができます。
さらに、ビットフライヤーのアプリには充実した情報提供機能も備わっています。暗号資産に関する最新ニュースや市場動向がアプリ内で確認でき、投資判断に役立つ情報を手軽に入手できます。特に、仮想通貨市場は24時間取引されているため、いつでもどこでも最新情報にアクセスできることは非常に重要です。
- リアルタイムの価格チャート表示
- ポートフォリオ管理機能
- プッシュ通知による価格アラート
- 暗号資産関連ニュースのフィード
- 取引履歴の確認機能
アプリの便利な機能として、ウィジェット機能も提供されています。これにより、スマートフォンのホーム画面から直接、ビットコインなどの価格をチェックすることができます。アプリを起動しなくても最新価格を把握できるため、相場の変動をこまめにチェックしたいトレーダーにとって非常に便利な機能です。
セキュリティ面でも、ビットフライヤーのアプリは生体認証(指紋認証・顔認証)に対応しており、安全性と利便性を両立しています。資産の安全を確保しながらも、ログインの手間を最小限に抑えることで、ストレスなく利用できる環境が整っています。
さらに、2021年9月にはAndroid版アプリのホーム画面がリニューアルされ、市況の変化を視覚的に伝えるアニメーションが追加されました。価格が更新したときに光るエフェクトにより価格変化を視覚的に捉えやすくなり、また変動率の大きい順から並べたカードも追加されるなど、ユーザーエクスペリエンスの向上にも継続的に取り組んでいます。
このように、ビットフライヤーのスマホアプリは単なる取引ツールにとどまらず、情報収集や資産管理までをトータルでサポートする総合的なプラットフォームとなっています。特に「モバイルでの取引が中心」という現代の投資スタイルに適しており、いつでもどこでも暗号資産取引を行いたいユーザーにとって、大きな魅力となるでしょう。実際に、ビットフライヤーは「仮想通貨アプリ使いやすさ」の指標でもNo.1を獲得しており、その使い勝手の良さは多くのユーザーに支持されています。
ビットフライヤーの3つのデメリット
どの暗号資産(仮想通貨)取引所にも長所と短所があり、ビットフライヤーも例外ではありません。これまで紹介してきたように、ビットフライヤーには多くのメリットがある一方で、いくつかの改善の余地がある点も存在します。投資判断を行う際には、メリットだけでなくデメリットも正確に理解しておくことが重要です。
ここでは、ビットフライヤーを利用する際に特に注意すべき3つの主要なデメリットについて詳しく解説します。これらのデメリットが自分の投資スタイルや目的にどの程度影響するかを検討することで、ビットフライヤーが自分に適した取引所かどうかを判断する材料としてください。
以下に紹介するデメリットは、すべてのユーザーに同じ程度の影響を与えるわけではありません。例えば、主要銘柄のみに投資する予定であれば取扱銘柄の少なさはあまり問題にならず、頻繁に入出金を行わない方であれば手数料の高さも大きな問題ではないかもしれません。自分の投資スタイルに照らし合わせて評価することが大切です。
取引所形式の取扱通貨が少ない
ビットフライヤーでは、販売所と取引所(Lightning)の2つの取引形式を提供していますが、両者で取り扱い可能な暗号資産の数に大きな差があります。販売所では38種類の暗号資産を取り扱っている一方、取引所(Lightning)では取り扱いが6種類のみに限定されています。これは、コスト意識の高いトレーダーや多様な銘柄に分散投資したい投資家にとって大きな制約となり得ます。
取引所形式で取引できる暗号資産は以下の6種類のみです。
- ビットコイン(BTC/JPY、ETH/BTC、BCH/BTC)
- イーサリアム(ETH/JPY、ETH/BTC)
- リップル(XRP/JPY)
- ステラルーメン(XLM/JPY)
- モナコイン(MONA/JPY)
- ビットコインキャッシュ(BCH/BTC)
この制約が特に問題となるのは、取引コストの面です。一般的に、販売所形式での取引はスプレッド(売値と買値の差)が発生するため、取引所形式での取引(約定数量×0.01~0.15%の手数料)と比較してコストが高くなる傾向があります。特に、値動きの激しいマイナー銘柄や流動性の低い銘柄では、スプレッドが広がることも多く、取引コストが大きくなる可能性があります。
例えば、人気のあるドージコイン(DOGE)やシバイヌコイン(SHIB)、アバランチ(AVAX)、ポルカドット(DOT)などの銘柄は販売所でしか取引できないため、取引コストを抑えたい投資家にとっては不利な条件となります。また、レバレッジ取引の対象銘柄もビットコインのみに限定されているため、他の銘柄でレバレッジを活用したトレードを行いたい場合にも制約があります。
他の国内取引所と比較しても、この点は改善の余地があると言えます。例えば、GMOコインではビットコイン以外にもイーサリアム、リップル、ライトコインなど複数の銘柄でレバレッジ取引が可能となっています。また、bitbankなどでは取引所形式での取扱銘柄がより多く設定されており、低コストで多様な銘柄を取引できる環境が整っています。
このデメリットの影響度は、投資家のスタイルによって大きく異なります。主要銘柄(ビットコイン、イーサリアムなど)のみに投資する予定であれば、取引所形式で低コストな取引が可能です。しかし、より幅広い銘柄に分散投資したい場合や、マイナー銘柄でアクティブに取引したい場合は、販売所での取引を余儀なくされ、コスト面で不利になる可能性があります。
ビットフライヤーを利用する際には、この取扱銘柄の制約を十分に理解し、必要に応じて複数の取引所を使い分けるなどの戦略も検討する価値があるでしょう。例えば、「ビットフライヤーでは主要銘柄の取引所取引を行い、その他の銘柄は別の取引所で取引する」といった使い分けも一つの方法です。
入出金手数料がやや高い
ビットフライヤーの利用において、特に頻繁に入出金を行うユーザーにとって大きなデメリットとなるのが、比較的高めに設定された入出金手数料です。この手数料体系は、他の国内取引所と比較しても高い水準にあり、長期的に見ると無視できないコストとなる可能性があります。
まず入金手数料については、住信SBIネット銀行からのクイック入金は無料ですが、それ以外の銀行からのクイック入金は1件あたり330円(税込)の手数料がかかります。これは少額の入金を頻繁に行う場合には特に大きな負担となります。例えば、1万円の入金に330円の手数料がかかると、それだけで3.3%のコストが発生することになります。
出金手数料はさらに高く設定されており、利用する銀行によって以下のように異なります。
銀行 | 3万円未満の出金 | 3万円以上の出金 |
---|---|---|
三井住友銀行の場合 | 220円(税込) | 440円(税込) |
三井住友銀行以外の場合 | 550円(税込) | 770円(税込) |
特に三井住友銀行以外への出金では、3万円以上の場合770円(税込)という高額な手数料が発生します。例えば10万円を出金する場合、手数料だけで0.77%のコストがかかることになります。短期トレードで頻繁に入出金を行う場合、この手数料は利益を大きく圧迫する可能性があります。
この手数料体系は、業界内でも比較的高い水準にあります。例えば、以下のように無料または低コストの入出金サービスを提供している取引所もあります。
- GMOコイン:入金手数料無料、出金手数料無料
- DMM Bitcoin:入金手数料無料、出金手数料無料
- bitbank:入金手数料無料(クイック入金は550円)、出金手数料400円(税込)
この入出金手数料の高さは、ビットフライヤーのユーザーからも「送金時、出金時の手数料が高い」「何するにも手数料かかりすぎ」といった声が寄せられており、改善が望まれる点の一つとなっています。実際に、ある利用者は「手数料の差はやはり一番重視されるところではないか」とコメントしており、手数料の高さがビットフライヤーの大きな弱点と認識されていることがわかります。
この高額な入出金手数料に対処するためには、以下のような工夫や対策が考えられます。
- 入金:住信SBIネット銀行の口座を開設して無料入金を利用する
- 出金:三井住友銀行の口座を開設して手数料を抑える
- 入出金の頻度を減らし、まとめて行うことでコストを削減する
- 入出金が頻繁に必要な場合は、手数料無料の他の取引所も併用する
特に、頻繁に入出金を行う予定のある投資家や、少額からの投資を考えている初心者にとっては、この手数料の高さは重要な検討事項となるでしょう。自分の取引スタイルに照らし合わせて、入出金手数料がどの程度影響するかを事前に把握しておくことが大切です。
サーキットブレーカー制度による取引停止のリスク
ビットフライヤーでは、急激な価格変動から市場を守るために「サーキットブレーカー制度」を導入しています。この制度は市場の安定性を高める目的がある一方で、価格変動の激しい暗号資産市場においては、重要なタイミングで取引ができなくなるリスクも生じます。
ビットフライヤーのサーキットブレーカー制度の概要は以下の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
基準価格 | 10分前の約定価格 |
制限値幅 | 基準価格の上下20% |
中断時間 | 約5分間 |
再開方法 | 中断時間経過後、板寄せ方式により取引を再開 |
この制度により、10分前の約定価格から20%以上価格が乖離した場合に、取引が約5分間停止することになります。その後、「板寄せ方式」(一定時間内に集まった注文を一度にまとめて約定させる方式)によって取引が再開されます。
この制度の問題点は、暗号資産市場が伝統的な金融市場と比較して価格変動が非常に激しいという特性を持っている点にあります。特にビットコインをはじめとする主要暗号資産は、重要なニュースや市場環境の変化によって短時間で20%以上の価格変動を示すことも珍しくありません。そのような状況下では、サーキットブレーカーが頻繁に発動し、取引機会を逃す可能性があります。
具体的なリスクとしては、以下のような場面が考えられます。
- 急落時に損切りができず、さらなる損失を被る可能性
- 急騰時に利益確定の売却ができず、チャンスを逃す可能性
- サーキットブレーカー発動後の板寄せ方式での不利な約定価格
- 重要な経済指標発表時などの高ボラティリティ局面での取引制限
特に、ショートタイムでのトレードやボラティリティを活用した戦略を取るトレーダーにとっては、このサーキットブレーカー制度は大きな制約となり得ます。価格変動の激しい局面こそがトレードチャンスだと考えるトレーダーにとって、そのタイミングで取引できないことは大きなデメリットとなります。
また、サーキットブレーカー発動後の板寄せ方式による価格形成は、通常の市場価格形成とは異なるメカニズムで行われるため、想定外の価格で約定するリスクもあります。特に、市場の混乱時には大幅なスリッページ(発注価格と実際の約定価格の乖離)が発生する可能性も高まります。
他の国内取引所でも同様のサーキットブレーカー制度を導入しているところもありますが、制限値幅や中断時間は取引所によって異なります。例えば、より緩やかな制限値幅を設定している取引所や、中断時間が短い取引所もあります。アクティブなトレーダーは、こうした違いも考慮して取引所を選択することが重要です。
このサーキットブレーカー制度のリスクに対処するには、以下のような戦略が考えられます。
- 複数の取引所に口座を開設し、リスク分散を図る
- 激しい価格変動が予想される局面では事前に対策を立てておく
- ストップロスやテイクプロフィットなどの自動執行注文を活用する
- 長期投資を中心に据え、短期的な価格変動への依存度を下げる
サーキットブレーカー制度自体は市場の安定性を保つための措置ではありますが、特に短期トレードを中心に据えるトレーダーにとっては重要な制約となり得ます。自分の取引スタイルに照らし合わせて、このリスクをどの程度許容できるかを判断することが大切です。
評判から見える「ビットフライヤーがやばい」と言われる理由は?
「ビットフライヤーはやばい」という噂について、実際の評判や口コミを分析すると、ネガティブな意味での「やばい」という評価は実態と異なることがわかります。むしろ、セキュリティの高さや信頼性については高い評価を得ており、創業以来ハッキング被害がゼロという実績も持っています。
では、なぜ一部で「やばい」と言われるのでしょうか。SNSや口コミを分析すると、そうした評価が生まれる理由として以下の点が考えられます。
まず第一に、手数料体系への不満があります。特に入出金手数料や送金手数料の高さは、多くのユーザーが指摘する点であり、他の取引所と比較して割高感があることは否めません。「何するにも手数料かかりすぎ」という評価は、特に頻繁に入出金を行うユーザーにとっては切実な問題となっています。
第二に、販売所と取引所の取扱銘柄の差があります。ビットフライヤーでは販売所で38種類の暗号資産を取り扱いながら、取引所(Lightning)では6種類しか取引できません。この差は、コスト意識の高いユーザーからすると、「販売所で購入させようという意図があからさま」と感じさせる原因となっています。
第三に、一部の機能制限が挙げられます。レバレッジ倍率が最大2倍に制限されていることや、サーキットブレーカー制度による取引停止リスクなど、アクティブなトレーダーにとっては物足りなさを感じる点があります。また、「Lightningなどへの口座間の資金移動をもう少し分かりやすくしてほしい」という声もあり、プラットフォーム内での資金移動のわかりにくさも指摘されています。
しかし、これらの課題はあるものの、総合的な評価としては肯定的な意見が多数を占めています。「おすすめの取引所です」「信頼性抜群」「総合的には良い」といった評価が多く見られ、特にセキュリティや使いやすさ、取引量の多さといった基本的な部分での評価は高い傾向にあります。
また、多くのユーザーが「手数料がもう少し安いといい」「取り扱いの仮想通貨を増やしてほしい」といった改善要望を出しつつも、基本的には満足している様子がうかがえます。これは、ビットフライヤーの基盤となるセキュリティや信頼性、使いやすさといった要素が高く評価されているためと考えられます。
「ビットフライヤーはやばい」という表現が使われる場合、それは主に特定の側面(手数料や取扱銘柄の制約など)に対する不満を表したものであり、取引所としての基本的な信頼性や安全性を疑問視するものではないことが口コミからも読み取れます。むしろ、国内最大級の取引量と強固なセキュリティを備えた信頼性の高い取引所として、安心して利用できるプラットフォームという評価が主流となっています。
こんな人におすすめのビットフライヤー
ビットフライヤーはすべての投資家に最適というわけではありません。取引所選びでは、自分の投資スタイルや優先事項に合った取引所を選ぶことが重要です。ここでは、ビットフライヤーが特に適していると考えられる投資家のタイプをご紹介します。
ビットフライヤーは多くの長所と短所を持つ取引所です。これまで見てきたように、高い流動性や強固なセキュリティ、使いやすいインターフェースといった優れた特徴がある一方で、手数料の高さや取扱銘柄の制約といった課題もあります。これらを踏まえた上で、どのようなユーザーにビットフライヤーが特におすすめできるかを具体的に解説します。
自分が以下の3つのタイプのいずれかに当てはまるなら、ビットフライヤーは特に良い選択肢となるでしょう。もちろん、これ以外のニーズを持つ方にもビットフライヤーは有用ですが、特に以下のニーズを持つユーザーには大きなメリットがあります。
約定スピードを重視したい人
取引のスピードと確実性を重視するトレーダーにとって、ビットフライヤーは最適な選択肢の一つです。ビットフライヤーは9年連続でビットコイン取引量国内No.1を達成しており、この圧倒的な取引量は約定スピードに直結する重要な要素となっています。
高い取引量は「流動性の高さ」を意味し、注文が素早く約定する環境が整っています。特にビットコインやイーサリアムなどの主要銘柄では、他の取引所と比較しても約定のスピードと確実性において優位性があります。実際、2024年11月の出来高データを見ると、ビットフライヤーの109,177 BTCという取引量は、2位のGMOコイン(62,774 BTC)を大きく上回っています。
具体的に約定スピードが重要となるケースとしては、以下のような場面が考えられます。
- 市場の急変動時に素早く売買したい場合
- 特定の価格レベルでの取引を確実に執行したい場合
- 大口取引を行う際に価格への影響を最小限に抑えたい場合
- テクニカル分析に基づくタイミングを逃したくない場合
特に、短期トレードを中心に据えたトレーダーにとって、この約定スピードの速さは大きなアドバンテージとなります。価格が数秒で大きく変動することも珍しくない暗号資産市場では、注文が遅れて約定することで思わぬ損失を被るリスクがあります。ビットフライヤーの高い流動性は、そうしたリスクを最小化するのに役立ちます。
また、ビットフライヤーのLightning取引ツールでは様々な注文方法(IFD、OCO、IFDOCO、ストップリミット注文など)が利用可能なため、より戦略的かつ効率的な取引が可能です。これらの高度な注文方法を組み合わせることで、市場の変動に応じた素早い対応が可能になります。
さらに、ビットフライヤーのスマホアプリも使いやすく設計されており、外出先からでも素早く取引することができます。価格アラート機能も備わっているため、重要な価格レベルに達した際に通知を受け取り、タイミングを逃さず取引できる環境が整っています。
ただし、注意点としてサーキットブレーカー制度(10分前の約定価格から20%以上の乖離で取引停止)があるため、極端な相場変動時には一時的に取引ができなくなる可能性もあります。このリスクを考慮しつつ、一般的な相場環境下での約定スピードを重視するトレーダーには、ビットフライヤーは大きなメリットをもたらす取引所と言えるでしょう。
セキュリティ対策が整った取引所で取引したい人
暗号資産(仮想通貨)取引において、資産の安全性は最も重要な要素の一つです。過去には国内外で複数のハッキング事件が発生しており、取引所のセキュリティ体制は投資家にとって大きな関心事となっています。ビットフライヤーは創業以来ハッキング被害ゼロという実績を持ち、業界でも最高水準のセキュリティ対策を講じています。
ビットフライヤーでは「セキュリティ・ファースト主義」を掲げ、以下のような多層的なセキュリティ対策を実施しています。
- 最高強度の暗号化技術の導入による通信セキュリティの確保
- ファイアウォールによる社内環境の防御
- WAF(ウェブ・アプリケーション・ファイアウォール)による不正アクセスの常時監視
- 資産の80%以上をオフライン保管(コールドウォレット)
- 顧客情報データベースの暗号化
- 顧客資産の分別管理
- 仮想通貨送付時の2段階認証の必須化
セキュリティ対策を重視すべきユーザーとしては、以下のような方が考えられます。
- 大口の暗号資産を保有する投資家
- 長期保有を目的とした投資家
- 過去の暗号資産ハッキング事件に不安を感じている方
- 金融機関並みのセキュリティを求める法人や機関投資家
- セキュリティリスクに敏感な保守的な投資家
実際、ビットフライヤーのユーザーからも「セキュリティーに関してはかなりレベルが高い」「信頼性抜群の取引所」といった評価が多く寄せられており、セキュリティ面での信頼性は高いと言えます。これは、特に大きな金額を投資する予定のある方や、長期的な資産形成を目指している方にとって重要なポイントです。
また、ビットフライヤーのセキュリティ対策はユーザーフレンドリーな形で提供されています。例えば、スマホアプリでの生体認証(指紋認証・顔認証)対応により、セキュリティを確保しながらも利便性を損なわない工夫がされています。初心者でも安心して利用できるよう、重要な操作時には確認画面が表示されるなど、操作ミスを防ぐ設計も取り入れられています。
暗号資産取引において「安全性と安心感」を最優先する投資家にとって、ビットフライヤーの高度なセキュリティ体制と長年の実績に基づく信頼性は、非常に大きな魅力となるでしょう。「少しでも手数料が安い取引所」よりも「確実に資産を守れる取引所」を求める方には、ビットフライヤーは最適な選択肢の一つと言えます。
初めて暗号資産(仮想通貨)を取引する初心者
暗号資産(仮想通貨)取引を始めたばかりの初心者にとって、ビットフライヤーは安心して利用できる入門向け取引所と言えます。複雑な操作や専門用語が多い暗号資産の世界で、ビットフライヤーは初心者に配慮した使いやすいインターフェースと豊富なサポート体制を提供しています。
初心者にビットフライヤーがおすすめである理由は、主に以下の点にあります。
- シンプルで直感的な操作性
- 1円から投資できる少額投資の仕組み
- 充実したカスタマーサポート
- 多様な取引形式から選べる柔軟性
- 安心感のある大手取引所としての信頼性
ビットフライヤーのウェブサイトやアプリはシンプルで見やすいデザインになっており、暗号資産取引に慣れていない方でも直感的に操作できるよう工夫されています。専門用語を極力抑え、重要な操作時には確認画面が表示されるなど、操作ミスによるトラブルを防ぐ設計となっています。実際のユーザーからも「初心者には扱いやすい取引所だと思います」「大きな間違いが起こらないよう重要な場所では必ず注意事項や確認などのポップが出て来る」といった評価が寄せられています。
また、ビットフライヤーではすべての取り扱い銘柄に対して1円から投資が可能です。これにより、「興味はあるけれど、いきなり大きな金額は投資できない」という初心者でも、リスクを最小限に抑えながら暗号資産取引の経験を積むことができます。例えば、ビットコインの価格が高騰している状況でも、1円からの少額投資であれば気軽にトライできるでしょう。
ビットフライヤーのカスタマーサポートも充実しており、電話窓口やお問い合わせフォームが用意されています。実際のユーザーからも「問い合わせも迅速な回答でした。電話対応時も的確な答えでした」という評価があり、初心者が不安を感じた際にも適切なサポートを受けられる体制が整っています。
さらに、初心者が成長するにつれて取引スタイルを変更できる柔軟性も魅力です。最初は使いやすい「販売所」で取引を始め、慣れてきたら手数料が安い「かんたん取引所」に移行し、さらに経験を積んだら高機能な「Lightning」を使うといった段階的なステップアップが可能です。また、「かんたん積立」のような自動投資機能も用意されており、投資の手間を最小限に抑えることもできます。
加えて、ビットフライヤーでは「bitFlyerクレカ」の利用により、クレジットカードの利用でビットコインが貯まる仕組みも提供しています。これは投資に対するハードルをさらに下げ、日常の買い物を通じて自然に暗号資産の世界に触れる機会を提供しています。
初心者が安心して暗号資産取引を始めるためには、使いやすさ、安全性、サポート体制の充実が重要です。ビットフライヤーはこれらの条件をバランスよく満たしており、暗号資産取引の第一歩を踏み出すのに適した環境を提供しています。特に「安全に、少額から、徐々に学びながら」暗号資産投資を始めたい初心者には、ビットフライヤーは最適な選択肢の一つと言えるでしょう。
ビットフライヤーの口座開設手順
ビットフライヤーで暗号資産(仮想通貨)取引を始めるには、まず口座開設が必要です。手続きは主に4つのステップで完了し、最短で当日中に取引を開始することも可能です。ここでは、ビットフライヤーの口座開設手順を初心者にもわかりやすく解説します。
ビットフライヤーの口座開設は、多くの銀行口座開設と比較してもシンプルなプロセスで進めることができます。スマートフォンがあれば、来店や郵送手続きなしで完結可能です。ただし、金融庁の規制に基づく本人確認が必要となるため、運転免許証などの本人確認書類は事前に準備しておきましょう。
なお、口座開設の条件として、満18歳以上であることと日本国内に居住していることが必要です。これらの条件を満たしていれば、手順に沿って進めることで簡単に口座を開設できます。それでは具体的な手順を見ていきましょう。
【STEP1】アカウント作成
ビットフライヤーの口座開設の第一歩は、メールアドレスを使ったアカウント登録です。このステップは約5分程度で完了します。まずはビットフライヤーの公式サイトにアクセスし、トップページにある「無料アカウント作成」ボタンをクリックしましょう。
メールアドレス入力画面が表示されるので、普段使用している有効なメールアドレスを入力します。フリーメールアドレス(Gmail、Yahoo!メールなど)でも問題ありません。入力したら「登録する」ボタンをクリックします。
登録したメールアドレス宛に確認メールが送信されます。メール内にはキーワード(アルファベットと数字の組み合わせ)が記載されているので、メール本文に記載されているURLをクリックするか、キーワードをコピーしてビットフライヤーの画面に貼り付けます。
次に、アカウントのパスワード設定画面が表示されます。パスワードは9文字以上100文字以下で設定が必要で、英字・数字・記号を組み合わせた強固なパスワードが推奨されます。同じパスワードを2回入力して「次へ」をクリックします。
続いて、二段階認証の設定を行います。これはセキュリティを高めるための重要なステップです。ビットフライヤーでは、「SMS認証」「認証アプリ」「メール認証」の3つの方法から選ぶことができます。一般的には「SMS認証」が最も手軽で、携帯電話番号を入力して送信されてくる認証コードを入力する形式です。二段階認証の設定が完了すると、STEP1のアカウント作成は完了です。
【STEP2】必要情報の入力
アカウント作成が完了したら、続いて口座開設に必要な個人情報を入力していきます。このステップでは約10分程度の時間がかかります。正確な情報を入力することが重要ですので、焦らず丁寧に進めましょう。
入力が必要な主な個人情報は以下の通りです。
- 氏名(漢字・カナ)
- 生年月日
- 性別
- 国籍
- 現住所(郵便番号から入力可能)
- 電話番号
- 職業情報(職業・勤務先名など)
- 取引目的
- 年収・金融資産
これらの情報は本人確認書類と一致している必要があります。特に氏名や住所は、後のステップで提出する本人確認書類と完全に一致していないと審査が通らない場合がありますので、正確に入力しましょう。マイナンバーの入力は口座開設時には必須ではありませんが、後日登録を求められる場合があります。
また、「取引目的」や「年収・金融資産」などは、マネーロンダリング対策の一環として確認されるものです。これらは法令に基づく質問ですので、正直に回答しましょう。低い年収や少ない金融資産であっても、それだけで口座開設が拒否されることはありません。
すべての必要情報を入力し終えたら、内容を確認して「次へ」をクリックします。入力内容に誤りがあると後の審査で問題になる可能性がありますので、提出前に入力内容を再確認することをおすすめします。
【STEP3】本人確認書類の撮影と提出
個人情報の入力が完了したら、次は本人確認書類の提出です。日本の法律(改正資金決済法)に基づき、暗号資産(仮想通貨)取引所では厳格な本人確認(KYC)が義務付けられています。このステップでは約5~10分程度の時間がかかります。
ビットフライヤーでは、本人確認の方法として「クイック本人確認」と「対面での本人確認」の2種類があります。
クイック本人確認は、スマートフォンのカメラを使って本人確認書類と自分の顔を撮影することで、オンライン上で完結する方法です。スマートフォンをお持ちの方には最もスムーズな方法で、最短10分程度で手続きが完了します。クイック本人確認で利用できる本人確認書類は以下の通りです。
- 運転免許証(公安委員会発行のもの)
- 個人番号カード(マイナンバーカード)
- 在留カード(表面と裏面)
一方、対面での本人確認は、ビットフライヤーから郵送されるレターを受け取る際に、配達員に本人確認書類を提示する方法です。この場合、申請から1~2営業日以内にレターが送付され、レター受け取り時に個人情報と照合されます。スマートフォンをお持ちでない方や、上記の本人確認書類をお持ちでない方はこちらの方法を選択することになります。対面での本人確認では、以下の書類も利用可能です。
- パスポート(※現住所記載がない場合は追加書類が必要)
クイック本人確認を選択した場合は、画面の指示に従って本人確認書類の撮影を行います。鮮明に写るよう明るい場所で撮影し、四隅が切れないように注意しましょう。続いて、自分の顔の撮影も行います。この顔写真は本人確認書類の写真と照合されるため、表情を自然にして撮影することが重要です。
すべての撮影が完了したら、内容を確認して送信します。これで本人確認書類の提出は完了です。提出後は審査が行われ、結果を待つことになります。
【STEP4】審査完了と取引開始
本人確認書類を提出すると、ビットフライヤー側で審査が行われます。審査にかかる時間は、申込み状況や確認書類の内容によって異なりますが、クイック本人確認の場合は最短で数十分~数時間、混雑時でも通常は1~3営業日程度で完了します。
審査が完了すると、登録したメールアドレス宛に「審査完了のお知らせ」が送信されます。このメールを受け取れば、晴れてビットフライヤーの口座開設完了です。メールが届いたら、公式サイトからログインして取引を開始することができます。
取引を始める前に、まずは日本円の入金を行う必要があります。ログイン後のマイページから「入出金」メニューを選択し、「入金」を選びます。入金方法としては、銀行振込またはクイック入金が利用可能です。特に住信SBIネット銀行からのクイック入金は手数料無料で、リアルタイムで残高に反映されるため便利です。
入金が完了したら、いよいよ暗号資産(仮想通貨)の取引を始めることができます。初めての方は、「販売所」での取引から始めるのがおすすめです。1円から投資できるため、少額からリスクを抑えて取引経験を積むことができます。慣れてきたら「かんたん取引所」や「Lightning」など、より高度な取引形式にも挑戦してみましょう。
なお、口座開設後もセキュリティ対策として、重要な操作(特に暗号資産の送金時など)には二段階認証が必要となります。安全な取引のため、二段階認証は必ず設定しておきましょう。
まとめ
「ビットフライヤーはやばい」という噂の真相を探るべく、様々な角度からビットフライヤーを検証してきました。結論としては、ビットフライヤーは信頼性の高い国内最大級の暗号資産(仮想通貨)取引所であり、「やばい」というネガティブな評価は当たらないことが分かりました。
ビットフライヤーの主な5つのメリットをまとめると以下の通りです。
- ビットコイン取引量9年連続国内No.1の圧倒的な流動性
- 創業以来ハッキング被害ゼロの高いセキュリティ
- 初心者から上級者まで対応する多様な取引形式の提供
- 1円から投資可能な少額投資の仕組み
- 使いやすいインターフェースとスマホアプリの充実
一方で、主な3つのデメリットとしては以下の点が挙げられます。
- 取引所形式での取扱通貨が少ない(6種類のみ)
- 入出金手数料がやや高め(特に三井住友銀行以外への出金)
- サーキットブレーカー制度による取引停止のリスク
これらのメリット・デメリットを踏まえると、ビットフライヤーは特に以下のようなユーザーにおすすめできます。
- 約定スピードを重視したいアクティブトレーダー
- セキュリティ対策が整った取引所で取引したい安全志向の投資家
- 初めて暗号資産(仮想通貨)を取引する初心者
実際の評判や口コミを見ても、全体的には肯定的な意見が多く、特にセキュリティの高さや使いやすさ、取引量の多さといった基本的な部分で高い評価を得ています。「ビットフライヤーはやばい」という表現が使われる場合も、主に手数料や取扱銘柄の制約など特定の側面に対する不満を表したものであり、取引所としての信頼性や安全性を疑問視するものではないようです。
暗号資産(仮想通貨)取引所の選択は、自分の投資スタイルや優先事項によって最適な選択肢が異なります。ビットフライヤーは安全性と使いやすさを重視する取引所として、特に初心者から中級者のユーザーに適していると言えるでしょう。手数料の高さや取扱銘柄の制約に関しては、必要に応じて複数の取引所を併用することで補完することも可能です。
最終的には、この記事で解説したメリット・デメリットを参考にしながら、自分のニーズに合った取引所を選ぶことが大切です。ビットフライヤーは国内最大級の取引所として高い信頼性を誇り、多くのユーザーに支持されている実績があります。特に暗号資産取引を始めたばかりの方や、安全性を重視する方にとっては、ビットフライヤーは優れた選択肢となるでしょう。
暗号資産(仮想通貨)投資は価格変動リスクがあり、投資判断は自己責任となります。いきなり大きな金額を投資するのではなく、少額から始めて徐々に経験を積んでいくことをおすすめします。ビットフライヤーの1円からの投資システムは、そうした段階的なアプローチにも適しています。安全かつ賢明な投資活動を心がけましょう。
コメント